まとめサイトやメディア、SNSなどで引用される発信者の皆様へ。

このページを読んで下さってありがとうございます。
画像やスクリーンショットの掲載や発信を、私もとても嬉しく思っています。ただ、数字は一人歩きしやすいので、コンテンツの一部をWeb上で引用する際は、必ずそのページへのリンク(もしくは、リンクに相当するもの)を添えて下さい。(当サイトに限らず「引用」全般に言えます)

スクリーンショットを含む全ての「引用」は無断で行えます。もし、出典として表記いただける場合「栄諧情報システム Webサイト版」と御表記ください(必須ではありません)。

お願いついでにもう少し贅沢を申しますと、当サイトの数字について、下記のような誤った情報(レス・コメント・解説など)が付加される場合については、編集注等で情報を補足してくだされば嬉しいです(あくまで感情的なお願いです)。

よくある反応と、それへの反論


ホンマなんかな?

少なくとも嘘(目的ありきの数字を出すために人為的な調整)は行っていません。
ただし、モデル計算では人間(野球)の全てをモデル化できませんから、現実との乖離は必ずあります(大きな乖離は無いはずですが…)。
例えば、既に生じた怪我での離脱・今日の気候・過密日程など、確定的なチーム事情の変化は計算に含まれていません。長いシーズン中、未来に起こりうる不確定な要素は統計的に織り込んでいます。


まだ、○○が引き分けて□□が勝てばチャンスある

計算モデルの性質上、他チームの引き分けが絡む局面を数字に反映させるのが難しい事があります。現在は改良が進みほとんど無くなったはずですが、バランスが難しく、さらに改善していきますので、今のところご容赦下さい。(2014年以降、このような事態は発生しないはずですが、発生していればご連絡ください)


まだ可能性はあるのに、0%とは何事か

有効数字と四捨五入の結果です。ただし、1千万分の1以下の微少な可能性に関しては計算漏れすることがあります。現実的な確率に戻れば、計算精度も復活します。また、本当に計算ミスの可能性もあります。ご了承ください。


ピタゴラス勝率から算出してるだけ

デマです。ピタゴラス勝率からの計算ではありません。


当たるの?

当サイトは「現状」を統計モデルで計算した数字ですので、当たり・ハズレを予想するものではありません。

以前、95%確実になった時点で「当確」という言葉を使っていましたが、言葉の方が一人歩きし始めたので、使うのをやめました。


結局いつ優勝するの?

当サイトは未来予知ではありません。確率「60:40」は「60のチームが勝つと予想」ではありません。統計モデルを用いた確率計算ですので、ご理解頂ける方のみ言及いただければと存じます。


ちょっと前に数%だったのに、数十%になってるものなんてあてにならない

これは、事後確率の性質です。確率を押し広げるシナリオを現実が辿って、確率が上がってきたのです。


確率が変わる理由が分からない

これは、事後確率の性質です。もちろん、個人の信条として確定論を否定するつもりはございません。


過去のデータを見てこの状況ならこの先この順位になってることが多いですってだけだから

この計算は完全な統計数理モデルによる計算です。過去の順位などは係数の算出に用いていますが、ご意見のような(スポーツ紙によく見られるような)過去データの単純参照ではありません。


去年、99.5%から逆転された

いくらなんでもこれはデマです。 もちろん、確率ですので、99.5%から逆転されることも0.5%あり得ますが、まだ起きていません。


確率の世界は、迷信の方が優勢だったりします。

  • サイコロを6回振ったら、必ず1回1が出る
  • 降水確率20%で雨が降らない日が4日続いたら、5日目は必ず降る
  • コイントスで、3回連続で表が出たから、そろそろ裏が出る頃

のような気がする気持ちも分かります。
誕生日や血液型で優勝を占うのも自由ですし、下駄を飛ばして占うのも自由です。

ただ、それとこれとを同じ土俵で評価しないでください。考え方が違うのは仕方のないことなので、気に入らないならそっとしておいて下さい。


順位確率に戻る


2018年の日本生命セパ交流戦の全日程が終わりました。

予想外の、というと失礼ですが、セリーグ最下位のヤクルトが勝率1位。以下、楽天を除くパリーグが名を連ね、続いてセリーグとなりました。ヤクルトとパリーグが勝ち、楽天とセリーグが負けた形となった今年の交流戦を数字でふり返ってみましょう。

なお、交流戦は5月29日から始まっていますが、29日の勝ち負けが分かるように、グラフは27日から描いてあります。ご留意ください。

まずはセ・リーグから見ていきましょう。

まずは勝ち負けがわかりやすい貯金推移から。

2018年交流戦中のセ・リーグ貯金推移

なんと言っても借金10からのヤクルトのスタートダッシュが目立ちます。集団から離されていたところを一気に追いつきました。広島の後半の連敗も目立ちますが、混戦でよく分からないところで、2位だった阪神がカープより勝ててなく、ゲーム差はさほど変わりませんでした。広島以外が借金生活となってしまいました。

日本のプロ野球は「勝率」で順位が決まるので、勝率の推移を見ていきましょう。

2018年交流戦中のセ・リーグ勝率推移

4割以下だったヤクルトが5割近くまで戻し、6割超えだった広島が5割5分まで下げました。混戦模様で突入した交流戦ですが、より混戦になって出口を迎えました。中日がやや遅れたか。

それでは、優勝確率はどのように推移したでしょうか。

2018年交流戦中のセ・リーグ期待順位推移

この「期待順位」は、相手チームとの相性を元に「このまま行けば」最終的にどの順位になるかの期待値を示します。ですから、交流戦中は、交流戦ならではの挙動が見られました。

1.6位で交流戦に入った広島は、5連敗があったものの、「今後のセ・リーグ内では6割勝つだろう」という「このまま行けば期待」がありますので、逆に1.4位に順位を上げています。2番目に付けていた阪神が広島以上に勝てなかったのと、残り試合が減ってきた影響ですね。

5.3位だったヤクルトは、6連勝で4.4位まで順位を上げます。最初から大型連勝をすると「交流戦中は全勝に近い勝ちを上げるかもしれない」という「このまま行けば期待」が入って一気に期待値が上がりますが、その分、それ以降は勝って当たり前、負ければ大きく数字が下がるという状況になります。後半はその期待ほどは勝てなかったので、じわじわと順位を下げて5.1位。もちろん「交流戦後のリーグ戦ではまた4割しか勝てないだろう」という「このまま行けば期待」によりこの順位です。リーグ戦再開後の調子が気になりますね。

 

続いてパ・リーグを見てみましょう。

2018年交流戦中のパ・リーグ貯金推移

借金11で突入した楽天の1人負けとなりました。楽天以外の5チームが貯金生活に入りましたが、ゲーム差に大きな変動はありませんでした。

続いて勝率変動を見ていきましょう。

2018年交流戦中のパ・リーグ勝率推移

5割5分を挟んで5チームが5割台で並んでいます。2強だった西武と日本ハムが、リーグ戦ほど勝てなかったので、3位集団が追いつき、セ・リーグほどではないにしろ、交流戦突入時よりも混戦気味となって出てきました。

それでは、期待順位はどうでしょうか。

2018年交流戦中のパ・リーグ期待順位推移

セ・リーグでも見られたように、「このまま行けば」今後はやはりリーグ戦で強かった西武と日本ハムの対決になりそうです。3位集団の3チームは、交流戦の調子は良かったものの「リーグ戦ではまた離されるだろう」という「このまま行けば期待」が強いです。楽天は、5.9位と、この時期にしては6位に極めて近い順位になってしまいました。興味深いのは、オリックスとロッテの差が僅かに開いているところです。交流戦成績は、オリックスが11勝6敗1分、ロッテが11勝7敗とオリックスが1分け分上回ったのですが、18試合消化して1分け分しか追いつけないのでは、むしろオリックスのリードが僅かながら固まった、と言うことですね。もちろん、僅差には変わりないので、まだまだわかりませんが、今後は残り試合数との兼ね合いでゲーム差が重くなってきます。

 

 

交流戦が始まった直後に連勝連敗すると「このまま行けば全勝(全敗)するかも期待」が発生するため、期待値が大きく動きますが、期待に応えられなければ落ちついていきました。特に今年の交流戦は、順位を争うライバルチーム間での勝敗差が少なかったため、交流戦の前後での順位の変動は少なくなりました。

終わってみればあまり変わらなかったのは、結局、最終順位には、143試合中の18試合分の影響しかない、ということですね。

しかし、これは「このまま行けば」の話。計算機中のリーグ内の相性は1ヶ月前で止まっていますので、交流戦で勢いのついたチームが、今後リーグ戦で大きく躍進する可能性は十分にあります。同時に、残り試合が80試合ほどになり、序盤よりも1ゲーム差がずいぶん重くなってきていました。

このように、プロ野球ニュースでよく聞く「ゲーム差」は、(勝利数ー敗北数)というわかりやすい数字ではあるのですが、残り試合によって重みが変わってきます。また、最終的には「勝率」で順位が決まるため、去年のように「マイナスゲーム差」が生じたりと、常に順位の差を表す指標として機能しなかったりします。そこを全て補正したのが、順位の期待値である「期待順位」です。最終順位の予想ではなく、現在の勢いの把握に使ってくださいね!


僅か18試合なのに、ペナントレースの調子を大きく左右する、日本生命セパ交流戦が今年も始まりました。我らがカープは強力西武打線の前にボロ負けのスタートとなりましたが、皆さんの応援するチームはどうでしたか?

交流戦はホーム・ビジターの片方でしか試合がありませんし、試合数も少ないので、なかなか統計上も扱いにくいんです。カードが一巡するまでは計算が不安定ですが、一巡したら終わってしまうという、統計泣かせの制度です。

でも、普段対戦しないチームの選手を見たり、応援歌を聴いたりと、交流戦ならではの楽しみはすっかり定着したんじゃないかと思います。初日を見ると、今年もパリーグ優勢の予感。なんとか5分で抜けたいものです。

交流戦が終わると、ペナントレースも中盤の6連戦ラッシュに入ってきます。だんだんリーグ優勝関連の数字も動きが固まってきます。熱帯並に圧に日本では、真夏の試合でホーム球場のコンディションがスタミナの消耗に係わってきそうですが、それは言っても仕方の無い事。一層の応援で暑さを吹き飛ばしましょう!


まだまだ気が早いのは百も承知ですが、良いスタートを切ってくれたので、三連覇を大前提に、2018年シーズンのカープの優勝決定日計算を開始しました。

まだ対戦のないチームや球場もあるし、ホームでの勝率が10割(今日負けそうですが…)なので、まだとんでもない値が出ていますが、計算上はこうです。さて、どんなシーズンになるでしょうか!

追記

西武の優勝日予測も追加しました。


今年もプロ野球の季節がやって参りました。全国的に天候に恵まれ、無事6試合が行われました。今日から143試合の長いペナントレースが始まり、また、ファンにとっては、勝敗に一喜一憂する楽しい日々が始まりました。

このページは、12球団全てのファンの方に楽しんで頂ければと思って運営しております。すっと要望のありましたチャートも、今年はやってみようと思います。少しずつですが、皆様のご意見を反映させていきますので、ご意見ご感想がありましたら、お寄せください。

それでは、今シーズンも、それぞれのチームを応援して頑張りましょう!!