About 槌本 裕二

中国の春節を花火で祝う映像がニュースで流れますが、私の地元では、旧正月の行事として「とんど」があります。

基本的に、竹と縄だけを使い、櫓を組みます。これが「とんど」の骨組みになります。その中に、竹の葉・余った竹・広葉樹などを詰め込み、外側を茅葺きにして、檜の枝で棚飾りを作ります。このとんどを、夜更けに燃やし、残り火で餅を焼いて食べ、1年間の無病息災を願います。今年も、限界集落の皆が集まって、2日がかりでとんどをこしらえました。今年はその様子を連続写真で撮ってみました。

平成31年 東広島市黒瀬町田代地区2班 とんどづくりの様子

とんどは、広島地域で広く行われていますが、その大きさや作りも様々で、神輿のように担いで回る地域もあるそうです。うちの地域のとんどは、とても担げる大きさではありません。また、時期も、新暦の正月過ぎに行う地域が多いようで、時間も、午前に作って午後には燃やしてしまう所が多いようです。

また「とんど」「どんと」など呼び方も方言があります。もっとも、とんどの共通語はどこの言葉でしょうね。とんどを焼くことを「とんど焼き」と言う地域が多いようですが、うちの地域では、とんどを焼くことも「とんど」と言います。動詞にするときは「とんどをする」ですね。もちろん「とんどを焼く」でも意味は通じますが、あまり言いません。

このとんどづくりも、かなりの重労働なんです。動画の始めの方、青いつなぎに黒の防寒着の男性(私)が竹の枝打ち(枝を落とすこと)をやっていますが、1本に5分以上かかっています。後半で、ベテランの女性が大量の枝打ちを行っているのですが、早回しでは分からないぐらいの手際の良さです。とんどづくりでは、櫓を組むところをメインで担当してきたので、そちらのノウハウはだいぶ分かってきましたが、集まった人それぞれが、得意な技能を出し合ってはじめてとんどが完成するんだな、と、この動画を見て改めて思いました。

会社の運営と全く同じですね。船頭は信頼して貰える人でなければならないし、それぞれがそれぞれのできることをやって、一つの目標を達成する。その役割分担に優劣はありません。

普段、キーボードより重い物は押さない私ですが、帰郷して8年目にして、やっと骨組みの重要な部分を任されるようになりました。滑る竹を縄だけで固定していくのですが、ちゃんと縛り方を覚えると、見事に固定されます。ただ、これが見かけ以上に重労働で、しっかり引っ張って、締めて、結ぶ、という作業中、力が抜けません。一方、ベテランの方は、何度か要所で力を入れるものの、緩まない持ち方、結び方を知っているので、楽に締めていきます。この辺は、プログラミングに似ているかもしれませんね。力業でガンガン書き進める若手と、基本を押さえて最小限のコードで書いちゃうベテラン、みたいな?

さて、私が加わった骨組み作りですが、やらかしちゃいました。寝かせて組み立てた骨組みを起こす際に、土台付近の竹が割れる事故が起こったのです。どうも、最初に竹を切り出す際に、選んだ竹が良くなかったようです。できるだけまっすぐなものを選ぶのはもちろん、1年目の柔らかい竹ではなく、3年目ぐらいの固い竹を選ばなければダメだったようで。こんなの上の世代には常識ですが、私の頭には竹の年齢などまったく考慮されておらず、失敗となりました。

失敗は失敗として、その後、ちゃんとした竹で組み直しリカバーできました。会社組織でも同じですが、失敗を責めるより、リカバーに専念するほうがよほど建設的ですね。ちなみに、バッテリーが切れたので、このリカバーの様子は動画に入っておらず、翌週、櫓が建った状態に飛んでいます。

動画からも分かる様に、限界集落の主戦力は60代、人数もギリギリです。とんども年々簡素になっていきます。あと10年も続けられるでしょうか。氏子の神社の記録によると、私たちの先祖がこの土地を開墾して神社を建ててから今年で1,097年だそうで、自分たちの代で、千百年の歴史に幕が下りるのかと思うと、少し寂しいです。


ながらく更新が滞ってしまいましたが、もう2月も一週間が過ぎようとしています。各球団ともキャンプが始まり、これから練習試合、オープン戦とみていたら、すぐに開幕ですね。待ち遠しいです!

メガフォン放送をふり返って、シーズン終盤になるにつれ、声の張りがなくなっていくなあ、と自分でも思います。この秋~冬は、大きく体調を崩していたのですが、寒くなるにつれ、徐々に良くなってきました。通院は減りませんが、ヨガをしたり、ジョギングをしたりと、とにかく体調維持のためにできる事は何でもやっています。

さて、今シーズンのアップデートですが、昨年ご支援を頂いた分は、サーバのチューニングに使いました。混雑時のスマートフォンからのアクセスがより快適になったはずです。また、wordpress の独自 plugin を整理して、今後の拡張に耐えるよう、設計を整理中です。見えない部分ばかりですが、開幕までにできそうなのはここまでです。

選手単位のシミュレーションですが、やはり、言うは易しで、やってみるとノード数が1段足りなかったり、それで学習手法も大きく変わったりと、色々と難航しています。ただ、これのおかげでAI界隈の方々と繋がりができまして、大学の研究会に呼んでいただくなどで、面白い動きになってきております。

日々のシミュレーションに先発投手を考慮する件は、すみません、まだ全然進んでいません。シーズンが始まるあたりで、上記の選手単位のシミュレーションを一区切りさせて、こちらを優先させようと思っています。

いかんせん、本業の合間を縫っての趣味の範疇でしか時間を割けていないので、環境構築の時間や費用の捻出すらままならない状況です。本業も零細企業ですので、それほど余裕もなく、なかなかこちらにリソースを回せません。引き続きご支援お待ちしております。


消費税増税に伴う経済対策や軽減税率の制度が色々議論されています。

しかし、根本的な疑問。

そもそも、税とは、金が金を呼ぶ資本主義において、富の再分配を行い、国民に(そこそこ)等しく公共サービスを提供するためにあるはずです。高所得者には損になるけれど、低所得者には有利になるべきはずのもの。

増税そのものが低所得者の首を絞めるような税なら、そもそも税設計に問題があるのでは? そもそも、消費するためには所得が必要なので、所得税で集めれば十分なはず。

消費税を徴税するために民間が支払っている経理コストをざっくり見積もると、月3万円×12ヶ月+決算期14万円 = 50万円、×200万社で1兆円単位なんですよね。軽減税率が加わればよりややこしくなります。ホント無駄なコストです。

官僚は「所得税は景気に左右されやすいが、消費税は安定財源になる」と言いますが、景気を安定させるのは財務省の最大の仕事なので、そこはそちらが頑張るところでしょうに。

また、世界で値下げ競争が激化している法人税ですが、日本でも色々な減免政策がとられていて、大企業への実効税率が大幅に抑制されているんです。そういう減免が受けられない中小企業が3割近く納税しているのに、大企業は利益に対して非常に軽い税率になってしまっている。富の再分配から言えば間違いとも言えますが、しかし、大企業の設備投資や先行研究が明日の日本経済を引っ張っていくので、これを阻害するのは自分の首を絞めることにもなります。そもそも利益の少ない中小企業の納める法人税額などたかがしれているので、いっそ、シンプルに、一律減税してしまえばいいと思います。国際大企業の拠点が租税回避地にどんどん逃げてしまうより、アジアの拠点として日本を使って貰うほうがはるかに大事ですよ。

社会保険関係の税金も、半分企業負担というインチキ。給与明細には、額面25万、天引き5万、会社負担も5万、手取りは20万円、となってますが、企業経理から見ると、人件費30万円、納税10万円、手取り20万円になっているわけで、見た目の天引き額を半額にしているだけ。完全なまやかしです。

また、国民健康保険税など、超高所得者への税率が極端に下がるなど、おかしな税率になっているし、そもそも社会保険庁が国税庁と別にこの徴収を行うのは無駄も多いので、所得税に組み入れて単純化すべきです。

税金なんて、究極的には3種類で良いんです。

  • 社会サービスと富の再分配のための所得税
  • 死蔵資産を社会に還元させる資産税
  • 機会の平等を担保するための相続贈与税

ついでに、国会議員の報酬は、固定給を8割減して、出来高制にしたらどうかと。

素人のどうでもいい話に、お付き合いありがとうございました。


日本シリーズが始まりますね! モデル計算に必要な統計量が少ないため、日本シリーズの確率計算は難しいのですが、一応、試合前はこのような値になっています。

ソフトバンク広島確率
40 9.5%
4116.9%
4218.7%
4316.7%
3413.5%
2412.1%
14 8.7%
04 3.9%

これを、4-0 または 4-1 での勝利を圧勝、4-2 以上にもつれての決着を有利、として、Twitter で行ったアンケート(投票数101)と比べてみます。

ソフトバンク広島確率アンケート得票
40-126%ソフトバンク圧勝34%
42-335%ソフトバンク有利28%
2-3426%広島有利23%
0-1413%広島圧勝15%

アンケートでも、ソフトバンクが優勢とみる方が多く、事前確率と同じような値になりました。素直な統計モデルを用いているので、人間が感じる感覚と大きなずれもないようですね。さて、運命の第一戦は、本日18:30プレイボール。千賀・大瀬良両エースの投げ合いに、強力打線がどう機能するか、楽しみですね。


今日、あっ、もう昨日か。注目のドラフト会議でしたね。ドラフトについて語れるほど詳しくはないので、これはスポーツメディアにお任せしますが、単純な手計算をしてみようかと。

各チーム、育成も含めて10人弱の選手をドラフトで獲得します。外国人選手も含めれば、年間10人ぐらいの新戦力が入ってくるわけですね。

それは、同時に、年間10人ほどがグランドを去って行くことも意味します。

早い選手は5年ぐらいで戦力外となる一方で、10年、15年、20年と活躍する選手も居ます。ここで、ざっくりと、5年後から10年活躍するのがレギュラー級、とすれば、今日プロへの切符を手に入れた若者が、10年後にレギュラーをはっている割合は1割ぐらいということになりますね。

人生を左右するには狭き門のようにも思いますが、若手研究者の関門である、ポスドクからテニュアへの門に比べたら1割は随分希望が持てる数字のように思います。まして、それがプロ野球選手という夢の大舞台への門なのですから、むしろ険しくも輝かしい道のようにも思えます。

このサイトでも、将来性を見越して頂けた方からのサポートを募集していますが、協力して頂けるのは、アクセス数の 0.01%ぐらいです。もちろん、こんなおじさんの将来性と比べても仕方ありませんが、10%はとても大きな可能性だと思います。

色々な試練が待っていると思いますが、怪我にだけは気をつけて、長い目で、かつ、1日1日を大事に頑張って欲しいと思います。それより、お前が頑張れよ、と言われそうですが…。


急場しのぎで立ち上げたサポーター制度ですが、数日の間で、数名の方よりご支援を頂きました。事前アンケートでも、無料でデータを公開しつつも、せっかく払うのなら、何かしら見返りがあるといいよね、という、とても寛大で自然なご意見を多く頂いたので、基本データに加えて、心ばかりのサポーター限定コンテンツを無理矢理用意しました。今後も、無理矢理用意していきます。

正直、この限定コンテンツの代金だと思うと、とんでもなく割高なものを売りつけていますが、コンテンツの企画・運営も、霞を食べては続けていけないことに、こうして、現金という具体的な形でご支援頂けること、とてもありがたく、尊く思っております。

資本家でもなんでもない、田舎の貧乏百姓の家に生まれても、高等教育を受けることができ、そこで学んだ知識を、こうしたプロジェクトにつぎ込み、これが会社の仕事として継続出来れば、本当にありがたい人生です。

色々な形でのご支援を頂いておりますが、最終ゴールで必要な「毎日のリアルタイムデータ」がとても高額なので、頂いたご支援に対し、どう応えていくかが問われてきます。とても難しいですが、今のところ、このようなロードマップを描いています。

  • まず、継ぎ接ぎだらけのプログラムとWebサイト・サーバ類を整理する。10万円ぐらいで随分良くなる。
  • 環境が整えば、現在のモデルに先発投手を考慮した拡張を導入する。最終目標に比べれば簡易な計算ではあるが、随分面白くなるはず。ここまでを来シーズンに間に合わせたい。
  • (ここが最初の時間とコストの壁)
  • 100万円ぐらい集まったら、テンソル計算の速い計算機を揃えたい
  • ずっと思い描いていた、選手単位でのシミュレーションを実装してく。たぶん3ヶ月ぐらいで最初の成果物が出せる
  • (ここに大きなコストの壁)
  • 数百万円集まったら、係数導出用データが買える。これで、開発した選手単位の計算モデルでの計算ができるようになる。
  • ていうか、これで数百万集められたら、それは凄いことで、きっとテレビ局からオファーがあって、中継とのタイアップとかもできるはず
  • (ここに大きな時間の壁)
  • それに耐えられる品質にするためには、更なる計算能力と2年ぐらいの調整が必要だが、マネタイズの幅も広がってくるはず

継続しているうちに、また色々な可能性が出てくると思います。ほぼ白紙委任でご支援頂くことで、柔軟な方針転換ができます。これまでも紆余曲折しながら続けてきたプロジェクトですので、これからも色々な可能性を探っていきます。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

今シーズンの対戦を元にシミュレーションすると、1勝アドバンテージもあって、広島の圧勝になってしまいそうなファイナルステージですが、早速メルセデスをマツダスタジアムで打ち崩し2勝目(アドバンテージ含む)をあげました。

これで、広島のCS突破率は 98.9% となったわけですが、いくらなんでも高すぎる!

そう、巨人には、ファーストステージでノーヒットノーランを達成した菅野がいるじゃないか。菅野が完封勝利すると仮定した今後の勝敗確率を計算してみました。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

いつも議論になる、クライマックスシリーズのアドバンテージについて、こんな案はどうでしょう?

シーズン終了後、上位だったチームが、2チームのゲーム差分、得点アドバンテージを得ることができる。得点アドバンテージを行使すると、初回に宣言した得点が入った状態でゲームが開始される。ステージ中、どの試合に何点行使するかは監督が決定する。(もちろん、ステージ中に行使できる得点アドバンテージの総計は、ゲーム差を上限とする)

具体的に、今年のセ・リーグのファーストステージを例に出してみる。ヤクルトと巨人の最終ゲーム差は 6.5 なので、得点アドバンテージは 6。( 7 にするか、13 にするかなど、議論の余地はある) 上位のヤクルトは、この6点のアドバンテージを、ファーストステージの最大3試合に自由に割り振って行使することができる。…としたらどうかな、という提案。

仮定の話で、さらに仮の話になるが、ヤクルトが初戦に4点行使していれば、結果は 5-4 で勝っていた。第2戦は捨てるとして、第3戦は、残りの2点を行使し、2-0 から試合を始めることができる。

ファイナルステージでは、巨人が広島に挑むが、そのゲーム差は 13.5。よって、得点アドバンテージは 13 (同様に議論の余地はある)。3試合を4点リードで開始しても1点余るアドバンテージになる。こうなると、優勝による1勝のアドバンテージと併用するかが議論されると思うが、仮に0.5ゲーム差であれ、半年間戦うペナントの制覇は尊重されるべきだと思うので、優勝による1勝のアドバンテージは残した方が良いだろう。

こうすれば、2~3試合で決まるファーストステージでは、大差で2位になったチームが容易に敗退することはなくなるし、これだけのアドバンテージがあって負けたなら、諦めもつくのではないだろうか。

また、ファイナルステージでは、試合数が多くなる分、同じゲーム差なら1試合に使える得点アドバンテージが少なくなるが、1勝アドバンテージと合わせて考えればバランスがとれる。

メリットは、ペナントレースで大差をつけてもクライマックス(特にファーストステージ)で全く考慮されないという現制度の欠点が埋まること。また、順位が確定しても、残り試合の結果が得点アドバンテージに影響するので、完全な消化試合がなくなる点。

デメリットは、あまりに得点アドバンテージが大きいと、最初から試合が面白くなくなる点と、下位チームには関係ないので、順位決定後に下位チームとの消化試合が多く残っていれば、不公平感が出てしまう点かな。



短期決戦はペナントレースとは違う、と言われるとおり、確率的には劣勢だった巨人が、シーズンで大差をつけられたヤクルトを2連勝で撃破しました。シーズン終盤の3位争いを制し、クライマックスファイナルにまで進出した高橋監督が、今シーズン限りで辞任とは皮肉なものです。

他球団ファンから見て思うに、巨人は他の球団とは違い、常に横綱相撲を強いられてきたと思います。特に、「巨人のエースは日本のエース、巨人の四番は日本の四番」という構図を強いられ、カープのような「日替わり四番」などもってのほかのチームです。そのチームを維持するために、金満球団の汚名を背負ってでも、あらゆる手段を駆使して、それに相応しい選手を獲得してきました。

しかし、時代は変わり、ドラフト制度は徐々に公平なルールになり、みんな知ってた裏金も問題視されるようになると、従来のようなチーム編成ができなくなってきました。その中でも、巨人は「日本の四番」をフリーエージェントで獲得してきましたが、チーム内での選手の育成体制は整っていなかったように思います。

放映権収入の重要性が低下し、生え抜き選手が泥臭い野球で勝ちに来るチームが上位の常連になってきました。巨人は依然として強い球団ではありましたが、V9時代のような優勝常連チームではなくなりました。これは、公平なドラフト制度の下には当たり前のことで、フロントの政治力の敗北だったのですが、批判の矢面に立たされるのは監督です。

そんな中、スキャンダルのとばっちりを受けて、現役引退して監督就任を強いられたのが高橋由伸監督だったと思います。古い伝統は引き継ぎつつも、考え方を変えないといけない。そういう思いが感じられました。育成ドラフトの活用、FAで獲得した大物打者の解雇、若手の生え抜きを「日本の四番」に抜擢と、高橋采配は、チーム編成で発揮されました。しかし、これは、巨人が求められる野球ではなかったのでしょう。

監督辞任を公表してから、巨人の「勝ちに行く采配」が垣間見られている気がしました。一方で、CS 1st の第2戦では、エースがノーヒット・ノーラン、重量打線が本塁打で得点する、巨人の横綱相撲での勝利もあげてみせました。

高橋由伸監督の蒔いた種は、今後芽吹いてくると思います。これは、どのようなデータに表れるのでしょうか。もし良い指標があれば、見守っていきたいデータです。