今でも納得いかないこと。
 
 
小学生の時、初めて「100マス計算」をやったときのことだ。
塾とか行ってなかった自分は、100マス計算そのものが初めてだったので、ルールを真剣に聞いていた。周りの児童の半分ぐらいはもう知っている雰囲気だった。
まず縦と横に任意の順番で数字を書き、その和を100マス埋めていくというルールを聞いた。そして、それをできるだけ早くやる(時間を競う)という事も聞いた。
この2つから導き出される合理的な解は1つだろう。最初に縦横に書く数字が任意の順番で良いなら、0から9を順番に書く事が「できるだけ早く」を満たす。(1から9だったかも)
しかし、どうもそれは、子供心にも、足し算の訓練という趣旨から外れているように感じたので、担任に「最初に書く縦横の数字は本当にどんな順番でも良いのか」と尋ねた。答えは「どんな順番でも良い」だった。
よい子だった私は、出された条件の中でベストを尽くし、かなりの好タイムを出した。先生の期待に応えたと思った。
 
ところが、その答案は「順番に列べちゃダメでしょ」と怒られることになった。やはり感じた不安は当たっていた。しかし、こちらはそれを事前に確認したし、どんな順番でも良いと言ったではないか。なにより、できるだけ早く100マスを埋めるという期待に応えたのは怒られることなのか。
 
できるだけ早くやれといわれているのに、わざわざ遅くなるような並びにしなければならないなら、そういうルールだと説明すべきであり、また、事後においても、ルールの説明不足に原因があるわけで、怒られる筋合いはないと今でも思う。
100マスを早く埋めることが目的なのか、足し算の訓練を100回行うことが目的なのか、相手が子どもだからこそ、きちんと説明すべきだろう。

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