About 槌本 裕二

このような状況の時、それぞれの数字の意味を短くまとめました。

質問があれば @tsuchim まで

ソフトバンクの数字の意味

  • 現在、約75% の確率で優勝できるペースです
  • 残り18試合を 10勝8敗で行けば、95%の確率(ほぼ自力)で優勝できそうです
    • 10勝できなくても(確率は下がりますが)優勝の可能性は十分あります
      • 10勝しても優勝できない可能性もあります
    • マジックが点灯すれば、それを消化すれば100%優勝が決まります
      • 豪華版には、マジック点灯前でも「100%優勝決定勝利数」を掲載しています
  • 期待順位も 1.3 と、1位にかなり近いですが、油断はなりません

ロッテの数字の意味

  • 現在、約25%の確率で優勝できるペースです
  • 残り19試合を 16勝3敗で行けば、95%の確率(ほぼ自力)で優勝できそうです
    • ただ、残り19試合を、16勝3敗ペースで勝てる可能性は高くありません
    • それでも、ソフトバンクがこれから大連敗するかもしれませんし、その他のシナリオを3億通り考慮して全部足した数字が「25%」です
    • 4敗以上しても(かなり低くなりますが)優勝確率が残ることもあります
    • (おそらく)16勝の内訳として上位戦は落とせません
  • 期待順位は 1.8 と、2位に近いところ、やや1位寄りに居ます

楽天の数字の意味

  • 現在、約0%の確率で優勝できるペースです
    • 値は四捨五入されているので、完全にゼロではありません
    • 諦める必要はありませんが、相当に厳しいです
  • 優勝までが「-」なっています。残りを全勝しても、他のチームが相当都合の良いバランスで負けてくれないと優勝できません。
  • 期待順位は 3.4 と、西武よりは3位に近いけど、全く油断はできない位置です

共通すること

  • これらの数字は「予想」ではなく、現状の勝敗ペースを確率という数字で表したものです。皆さんの「予想」の材料の一つとしてお役立て下さい。
  • これまでの対戦成績を維持すると仮定して、確率的な揺らぎも考慮して、これからの対戦が考慮されています。偶然と必然の割合を(統計理論に従って)変えながら、3億通りのシナリオを計算し、最終順位の割合を確率で表示しています。
  • 故障者が出たり、日程が過密だったりするなど「これまでのペース」が維持できそうにない状況になれば、それを皆さんが加味して予想して下さい。


120試合のシーズンも残り49試合となって、早くも、巨人のセ・リーグ優勝が濃厚になってきました。イレギュラーな2020年シーズンを序盤からリードし、小さな浮き沈みはあれど、シーズンのほとんどを、苦手チームを作ることなく順調に勝ち進んできました。

この調子で行けば、10/20~10/25の週あたりに優勝が決まるペースです。

このまま優勝を決められるか、まだ数パーセントの可能性を残す阪神かDeNAが猛追を見せるか、ペナントレースは早くも佳境です!


2020年のクライマックスシリーズはパ・リーグのファイナルステージのみの開催となりました。優勝争いを続けるソフトバンク・ロッテそれぞれが優勝した場合の、クライマックスシリーズの勝敗確率を計算しました。

パ・リーグCS 勝敗確率

直接対決が(9/13現在)かなりロッテ有利なので、全体的にロッテ有利ですが、それでも、アドバンテージと地元開催がどれだけ有利になるかが数字で分かります。

日本シリーズに関しては、2020年は交流戦すら無かったので、全く何も言えません。


当サイトで計算している「優勝確率」は、「○% の確率で優勝します(しません)」という「予想」や「未来予知」ではありません。もちろん「確定的事実」でもありません。

「現在、○% の確率で優勝するペースです」という「現在の状態」を「確率という形で表現したもの」です。現在の「勝率」や「ゲーム差」と合わせて、どのぐらい優勝に近い位置に居るかという現状把握にお使い下さい。

それらを合わせて、選手やチームの状態などを考慮して、総合的に「優勝を予想」するのは、ファンの皆さんそれぞれの楽しみの範疇です。予想の材料の一つとして加えていただければと思います。


適切な例えが思いつかないのですが、天気予報も、現在の気圧配置や気温・湿度、気象衛星からの画像などを元に「現状を把握」して、これまでの経験則から「今現在予測される、明日の天気」を計算します。「今のところ、明日の降水確率は○%」という数字が発表されます。

「現状」がよほど極端な時、例えば目前に台風が迫っているようなときには、ほぼ確定的な大雨警報が出ますが、それでも、警報が出た地域全てで大雨が降るとは限りません。それでも、気象予報は人命や経済を守るために必要なので、多くの予算をかけ、たくさんの頭脳と情報を集め、精度の高い予報を出しています。

一方、この「優勝確率」は、天気予報に比べればとても単純な統計モデルを用いていますし、用いているデータにも限りがあります。天気予報でも、一週間後の天気はなかなか予測できないのに、この優勝確率が、何ヶ月も先の結果を正確に言い当てることはできません(そもそも「言い当てる」計算ではありません)。

それでも、週間天気予報や長期予報を、災害への備えや休暇の過ごし方の計画に役立てられる人が居るように、この優勝確率も、その性質を分かっている皆さんの応援の役に立てて貰えればと思います。特に、優勝決定日確率は、遠征計画のお役に立てればと思って計算を始めました。


なお、その「優勝決定日確率」ですが、10%ぐらいの値でも「この日が一番確率が高い」事を過大評価される方も多いように感じています。その日が一番確率が高いとしても、確率が10%なら、90%はその日ではない事を忘れないで下さい。

また、個人的に感じる傾向として、早期の確率分布からは、実際の優勝決定日が「若干後ろにずれ気味」になります。理由の一つに雨天順延による日程の変更がありますが、もっと大きな要因は、優勝が決定的になる時というのは、だいたい勝ちが続いた時になります。その後、そのペースが少し落ちたり、優勝目前で足踏みする事があれば「それまでのペース」よりも若干優勝が遠ざかり、決定日が後ろにずれます。

もちろん、シーズンによっては、マジック点灯からほぼ最短で勝ち進むこともありますので、毎回後ろにずれるわけではありません。こうしたばらつきのうち、統計モデルで説明できるものは織り込んでいますが、このままのペースが続きそうか、ペースが上がりそうか、下がりそうかは、皆さんで判断して下さい。その上で参考になれば嬉しいです。

当サイトの情報は「限られたデータを元に計算された現状」ですので、その他の要因もあわせて、皆さんの「予想」の材料の一つとしてお楽しみ下さい。


2020年シーズンも後半戦、セ・リーグを独走する巨人と、パ・リーグの優勝争いをしているソフトバンクとロッテについて、もしそのチームが優勝するなら、どの試合で決まりそうか、を計算しています。

引き分けは考慮していますが、雨天延期は考慮されていません。

巨人が優勝を決める日の確率分布

巨人の優勝は、10月23日からの阪神戦で決めれば本拠地優勝ができそうです。

パ・リーグはどちらにしても終盤戦までもつれそうですが、今後の直接対決の結果で結果が大きく変わりそうです。

毎日の結果は「優勝決定日確率」のリンクから辿って下さい。