2019年シーズンもいよいよ佳境に。あり得る幾つかのシナリオで、クライマックスシリーズの勝敗確率を計算してみました。
2位のアドバンテージがほとんどない制度ですが、地の利は若干あるようですね。
面白そうなのが、パ・リーグの1stステージで、ソフトバンクがロッテを迎え撃つことになった場合で、今年ソフトバンクはロッテにやられているので、ロッテ得意の下剋上なるか!? というところですが、勝ち上がってもその後の西武戦が厳しそうでした。
2019年シーズンもいよいよ佳境に。あり得る幾つかのシナリオで、クライマックスシリーズの勝敗確率を計算してみました。
2位のアドバンテージがほとんどない制度ですが、地の利は若干あるようですね。
面白そうなのが、パ・リーグの1stステージで、ソフトバンクがロッテを迎え撃つことになった場合で、今年ソフトバンクはロッテにやられているので、ロッテ得意の下剋上なるか!? というところですが、勝ち上がってもその後の西武戦が厳しそうでした。
2019年9月、ソフトバンクに西武が猛追を見せています。優勝確率を見ると、ソフトバンクが踏ん張りきった印象ですが、ここで補足させてください。
ここで使われている計算モデルには2種類あります。2008年頃から使っている旧エンジンと、2016年から開発を始めた新エンジンです。
新エンジンは、旧エンジンの「チームごとの相性」に加え、「球場との相性」や「最近の勢い」を考慮した計算モデルになっています。その代わり、計算速度がとても遅く、新エンジンを使って確率順位を出そうとすると、とても時間がかかるので、全部を切り替えるには至っていません。(短時間で計算しようとすると、確率の小さいシナリオが考慮されない)
メインの順位確率には旧エンジンを、優勝決定日確率には新エンジンを使っています。この違いから、現在、優勝決定日確率を全て足すと西武の方がソフトバンクより確率が高い(執筆時点)のに、順位確率ではソフトバンクの方がかなり有利という数字が出ています。
これはどちらが正しいというわけではなく、計算の手法の違いによるものですが、やはり新エンジンの方が終盤の展開を再現するのに良いモデルだと思って開発しておりますので、終盤の優勝争いの確率を把握するには、優勝決定日確率の方もあわせて参考にして頂ければと思います。
「最近の勢い」を考慮することで、長いシーズンで大きくメンバーが入れ替わったチームなどの序盤の成績が反映されにくくなります。また、直近で連勝しているチームを大きく評価します。ただ、(ご存じのように)野球では、大連勝から大連敗に転じることもままあり「勢い」を考慮すると、確率の乱高下を招きます。その点は旧エンジンの方が安定しています。一長一短です。
これらの開発には、サポータの方より援助を頂いております。心よりのご支援を結果にして還元できるよう、改良を続けて参ります。
2019年シーズンも前半戦が終わりました。短い間に大連敗があったチームが目立つような気がします。(まだ抜け出てないチームもありますが)
多くのチームが苦戦する中、やはりというか、資金力のあるソフトバンクと巨人が着々と勝利を重ねて優勝街道の真ん中を突き進んでいます。他の球団からすれば、このまま逃げ切られてしまうとここで決着がついてしまうので、なんとか食らいついていきたいところですね。
一方で、CS争いは、これも両リーグとも、独走に入った1チームに、4チームが混戦で争う状況になっています。後半戦は、まずこのCS争いで有利に立っておきたいですね。
オールスターゲームを挟んでペナントレースもいよいよ後半戦。優勝確率も、一試合のウエイトが大きくなっていきます。両リーグとも、目が離せない試合が続きますね!