シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」
the signal and the noise – why so many predictions fail – but some don’t
この本は、ブルックリンの統計家 Nate Silver がまとめた、予測と予想についての本です。原題の副題である「why so many predictions fail – but some don’t」 ~ なぜこんなにも多くの予測は外れるのに、いくつかの予測は当たるのか? というメッセージが、先の読めない世界で経営判断を迫られる経営者の不安につけ込んできますね。シカゴ大学で統計学を修めた彼は、定量的な推定を得意としつつも、そのパラメータとして多くの定性的な要素を組み込むことで、MLB で活躍する選手を見出したり、アメリカ大統領指名選挙の結果を高い精度で予測することに成功しました。
Part 2 の Webサービス編では、php の機能というよりは、様々な Web API の紹介がなされていて、また、それを php で簡潔に使うためのサンプルが用意してあります。それぞれの API については、基本的な API の紹介と利用に留まりますが、別途 API やライブラリのリファレンスを読めば、その他の機能も同じように使えるので、この本で興味を持って、その API を勉強し始めるといったパターンもあると思います。また、php には用途のよく似たライブラリが多数存在する場合もあるので、どれを使ったら良いか分からない場合も、本書で紹介されている定番のライブラリを選ぶ、と言う使い方も出来ます。
Part 4 のユーティリティ編では、中級者でもちょっと困ってしまうような問題を簡単に解決できるライブラリが多数紹介されています。これらの存在を知っていれば、少し本格的なサービスを書く際に使える定番の小技を身につけられます。
企画する段階で、LINE がどのようなコンテンツを欲しているかを考えました。まず気になったのは、クリエイターページのサンプルが英語だったことです。このスタンプの一般販売受付が、今後 LINE を海外に展開していく上での布石であると解釈しました。海外でも売るために、文化の枠に縛られないコンテンツを考える事にしました。展開市場が広い方がランキングでも有利になるはずです。(後に、ランキングは国別だと知りました。)
「ボブ」が受付順2,000番目で販売までに2ヶ月かかっているので、審査がこのペースだと仮定すると、1ヶ月におよそ1,000個が審査される計算です。今(2014年6月)、20,000番目の方は、20ヶ月後、2016年の年明けぐらいになってしまいます。クリエイターズスタンプの売上が好調なら、審査体制が強化されることもあると思いますし、前例やノウハウの蓄積により、審査のスピードは上がると思いますが、どのみち今からエントリーすると半年とか1年とか待つことになりそうです。1~2年後に LINE のスタンプがどれほど注目されているのか。これも、これから企画をする上でのリスクになります。