24fps のコンテンツを 4X 中間フレーム生成で 96fps にしたあと、生成したフレームだけを間引いて 60fps にするオプションのメモ。間引くフレームは線形に選択せず、キーフレーム周辺に少し寄せてある。かなり力業なので、もっとコンパクトに書けるなら教えてほしい

ffmpeg -i input.mp4 -vf "select='eq(mod(n\,24)\,0)+eq(mod(n\,24)\,1)+eq(mod(n\,24)\,3)+eq(mod(n\,24)\,5)+eq(mod(n\,24)\,7)+eq(mod(n\,24)\,8)+eq(mod(n\,24)\,9)+eq(mod(n\,24)\,11)+eq(mod(n\,24)\,13)+eq(mod(n\,24)\,15)+eq(mod(n\,24)\,16)+eq(mod(n\,24)\,17)+eq(mod(n\,24)\,19)+eq(mod(n\,24)\,21)+eq(mod(n\,24)\,23)',setpts=N/60/TB" -r 60000/1001 output.mp4

なんだかんだあるけど、眞子様には幸せになって欲しい(不幸になっても誰も得しない)ので、小室さんにはなんとか成功して欲しい。

100点満点でなくても60点の人生で良い。二人が納得すれば良い。

一時金は受け取って良い。ここぞと言うときに使って欲しい。それでも苦しいときに、妹弟に相談できる良好なご関係でありますように。

小室母子の縁を切ってでも、世間を敵に回してでも、お二人で乗り越えて欲しい。


Google が、統計モデルとAIを組み合わせて、今後4週間の感染確認者数・入院病床数・死亡者数の予測を公開し始めて、一ヶ月が経とうとしています。

こういうモデル計算は、単に統計が分かるだけでは機能するモデルは作りにくく、疫学や人間行動学など、感染の増減を左右する全ての要素に精通した複数の専門家が協力してモデル作りをする必要があります。

Googleの計算の詳細は分かりませんが、おおよそ私の思いつくことは全部考慮されていると思っています。

ただ、少し気になるのが、どうも誤差を過小評価しているように見えます。実際、数日に一度、前日とは大きく異なる予測を示した後、また元に戻るような振る舞いが見られ、系統誤差をもっと大きく見積もるべきだと思いますし、部分的には統計誤差も過小評価されているようにも見えます。さすがにこれは私の勘違いである可能性が高いと思っていますが、そう見えてしまうので、後で恥をかく覚悟で書いてしまいます。


この手の計算は、計算自体はそれほど大変ではないので、弊社でも計算ができるのではないか、という問い合わせを頂いています。確かに計算そのものは可能ですが、先にも述べているように、私はこういった「計算モデルの構築」においては「専門家の長年の経験と、そこからくる直感」をとても重要だと思っております。私のような素人が上辺の数字だけ計算だけできても混乱を招くだけです。特に人の生き死にに係わる数字は、野球の勝敗とは社会に与える影響の大きさが全く違います。

国は、もっともっと早い時期に、専門家集団を5チームほど編成して、スーパーコンピュータを用いて5つのモデルでの予測を毎日行い、最悪の事態の想定と、最善のシナリオへの誘導を検討すべきだと思っています。気象予報では既にそうした計算体制が確立されており、台風の進路や大雨の予報が数日前から高い精度で発表されています。新型ウイルスの長期予報でそこまでの精度は当然出せませんが、こういうモデル計算による予測を元に、ある意味機械的に政策を決めていかないと、政治家の決断の遅れのせいで、あっという間に感染者数が爆発することもあり得ます。そうした政策がとられないまま登場したGoogleの予測計算は、民間指標の1つになり得ると思われましたが、まだその水準に達していないように見受けられます。その扱いにはメディアも少し慎重になって欲しいと思います。


ただ、こうした数値の公開を始めたGoogleには、多くのノウハウが蓄積されて行くので、今後予測精度は上がっていくと思います。もし3月に政府や有識者会議がこういったモデル作りを始めていたら、今頃、200日分のノウハウが蓄積されていたはずです。何事も後手後手の政府には本当にがっかりです。


健康管理にウォーキング・ジョギングをやっていたのと、ドラクエはⅠの発売時期が小学生だったという「ドンピシャ世代」なので、ドラクエウォークをやっております。

このゲームは「ウォーク」を謳っているように、イベントをこなすために実際に移動しなければならないゲームです。ポケモンGO に似ているかもしれません。

ゲーム中では、1回300円(無料でも限られた回数のチャンスが貰えます)のガチャで、イベント期間中に強い武器(イベント武器)を引かなければ、その期間のイベントに事実上参加できません。もちろん、イベント武器が必須というわけではありませんが、代わりに膨大な(有料)アイテムを消費したりと、どのみち課金の必要が出てきます。

そのガチャで出てくるものは、大きく分類すると

  • ★3アイテム(70%) → ハズレ
  • ★4アイテム(23%) → まあハズレ
  • ★5通常アイテム(5%) → 当たりだと思わないとやってられない
  • ★5イベント防具(1.6%) → 当たり
  • ★5イベント武器(0.4%) → 本当の当たり! イベントに参加できるぞ!

という感じなんです(イベントに依ります)。

★4はフルに限界突破させて高難度イベントなどで属性がぴったりはまると、ピンポイントで使えたりしますが、そういう特殊な状況以外でまず出番は無い。

長期プレイで、まあまあ継続するのに必要な★5以上を「当たり」と考えても、★5を引くのにかかる期待値は、300円 ÷0.07 = 4,286円。

最近、1,500円で10連続ガチャを引けて、そのうち必ず★5が1つが出るイベントがあるのですが、これで ★5 が出る期待値は、9×0.07 + 1 = 1.63。1,500円÷1.63 = 920円! 高い!? 安い!? 感覚は人それぞれですが…。イベント武器限定で考えると更に渋くなり、期待価格は 11,500円。あれは、1,500円じゃない。11,500円の「1,500円分」の切り売りなんだぞ、と。後述する「普通に購入」よりはだいぶお求めやすいチャンスですが、1回きりですしね。

ゲームとしてイベントを普通に楽しむために必要な(個人の印象です)イベント武器だけを当たりと考えたとき、その価格は 300円÷0.004 = 75,000円! これはさすがに高いっしょ!? ドラクエ本編が全部買えるのでは!?

ところがですね。100連引くと、イベント武器が20%の確率で出るという、スタンプ制度があるんですね。運営優しい! これは、60回目も★5確定なので、イベント武器を引く確率は6%ぐらい。この100連をやると、イベント武器を引ける期待値は、98×0.004 + 0.06 + 0.2 = 0.652。おお、これでも65%しかないんか! 渋い! 100連って3万円やぞ! イベント武器の価格期待値は、3万円÷0.652 = 46,012円 単発で引くより安いけど、ゲーム機本体が買える!

というわけで、もう一度アイテムランクを、キャンペーンを駆使した期待価格でまとめると

  • ★3アイテム → 0円
  • ★4アイテム → 0円
  • ★5通常アイテム → 4,286円
  • ★5イベント防具 → 11,503円
  • ★5イベント武器 → 46,012円

いや~、ガチャゲー課金の金銭感覚って2桁ずれてない? 子どもはプレイできないのでは…?

無料ガチャで引く★5のありがたみが分かりますね!

ま、無(理のない)課金で楽しみましょう~


アメリカでは8月から公表されていた、Google の新型コロナウイルス感染者数推移予測ですが、11月18日に、日本でも公開され始めました。

こうした予測がGoogleから出されるのは、アメリカに次いで日本が二番目だそうで、こういう「炎上リスクの高い」コンテンツを、日本で公開するのはさすがGoogle先生だと思います。

それよりも心配なのは、今朝の日本のメディアの受け止め方です。

「今後1ヶ月で500人が死ぬ」だとか「年末には首都圏の重症患者数が受け入れ体制を越える」だとか、表面の数字で不安を煽る衝撃的な言葉でテレビを賑わせ、コメンテータはこの予測が当たるかハズレるか、適当なことを喋っています。

たしかに、このようなデータはきちんと解釈するのが難しい情報でもありますので「見える数字だけを見て、表面的な恐怖を煽って、視聴率を稼ごうとする」のはマスメディアの宿命かもしれませんが、ここの常連さんはもう少し冷静に見ていらっしゃることと思います。


Googleのこのモデル計算も、その複雑さや根拠の正確度の違いはあれ、当サイトの「プロ野球優勝確率」と根本は同じものだと私は考えています。つまり「予想じゃなく現状」の記事でも取り上げましたが、統計モデル計算は、皆さんの考える「予想」「予測」よりも、「現在の感染拡大は、こういうペースです」という「現状」を表している、と解釈する方が、実生活で使う言葉の印象としてはしっくりくるのではないかと思います。予想が当たるかはずれるかという話では無いのです。

これが、台風の進路のように、流体計算のような「ある程度完成された計算モデル」があり、それ以外の影響がほとんどない気象現象に対する予測であれば、予報としての効果があります。

しかし、現状の感染症対策の場合、そこまで完成された数理モデルはまだありません(もちろん多くの研究者が頑張っておられますが)し、人々の行動や世界経済、政府の対応など、今後変化する条件も複雑に絡んできます。そのため、ある程度の根拠のある数字だが、未来を予測できるものでもないと思います。この表現、このサイトの常連さんには、ある意味「慣れた状況」だと思います。ですから、このGoogleの数字も、予測と捉えるよりも、「現状、何もしなければこうなるペース」という「現状把握」の目安として用いて欲しいと思います。そして、政府や自治体の見通しが厳しめなのか甘めなのかを、ひとりひとりが評価する材料として、とても使いやすい指標だと思います。

「今日の感染者数が何人だった」と、曜日によっても上下する数字をいちいち気にするより、「今、このまま行けば、こうなるペースなんだな」と、より大局的に現状を把握するのに良い指標だと思います。

そして、ある程度悪いシナリオを覚悟しつつも、もう一度「集・近・閉の回避」や「マスク・手洗い・うがい」などの基本予防策を強化して、ペースを鈍らせる努力に一層注力し、予測を下回る現実の未来を日本全体で実現させましょう。

Googleの計算が当たるかハズレるかではなく、私たちのちょっとした努力の継続で、この予測を下側に外すのです。ついでにインフルエンザの予防にもなりますしね!


幾つかの地域で急速な感染拡大が進んでいますが、政府の動きは(個人的には)非常に遅く感じます。いつまでも「現在、まだそのような段階にはない」と言っていますが、政府は本当に現状を把握しているでしょうか。

いわゆる「第2波」が、特に強い政策がないのに一旦収束方向に向かった事もあり「今回も大丈夫なのでは?」という希望的楽観論が多く見受けられます。もちろん、日本では第1波も「自粛」だけでなんとか乗り越えており、欧米にはない「何か」感染を防ぐ風土があるようにも思えます。

ただし、今回のGoogleの計算は、こうした日本独自の感染傾向も考慮したうえでの計算のようです。

志村けんさんをはじめとして、半年の間に多くのお元気な方が亡くなっている病気です。現状を正しく把握した、細やかな政策転換の材料にして欲しいと思います。


大阪維新の会の実績は概ね評価されながらも、大阪都構想は2回目の住民投票も否決されました。

私は大阪府民でも大阪市民でもないのですが、だったらこれに言及する権利はないという事はないと思いますので、少し戯れ言を書きたいと思います。


大阪都構想自体は、私は賛成です。メリットがあるから東京市と東京府は東京都になったわけで、大阪も同じメリットを享受すれば良いと思いますし、日本全体としても、東西の二大都市として名実ともに大阪を世界にアピールできたと思います。

ちょっともったいないと思ったのは、大阪維新の会の「メリット」の伝え方だった気がします。

具体的な数字までは覚えていないので、正しい例ではありませんが、大阪府と大阪市の二重行政の弊害として「府と市とが同じような場所に同じような施設を作っている」という時、反対した人の中には「同じようなものが重複しているのは無駄だとは思うけど、うちの近くの図書館や区役所がなくなるのは不便」と思ったのではないでしょうか。

二重行政の解消で何百億円が節約できるのは良いことかも知れないけど、目の前の図書館がなくなると困る。このように、大阪都へのメリットがデメリットとして有権者に伝わってしまった(維新側の言い方が市民目線ではなかった)のではないでしょうか。

本来は「大阪府と大阪市で似たような場所に似たような施設が建設されている。立派な図書館は1つあれば良い(1つは必要)。それを大阪都中央図書館に集約すれば、残りの予算で皆さんの近くに区民図書館が幾つも建設でき、生活はもっと便利になる」と言えれば、風向きはだいぶ変わったのでは? と思ったりします。

それを、財政再建や予算の無駄遣いを強調しすぎた気がします。政治としてはこれも重要な問題ですが、市民生活とは少し遠い話題です。

何もかも2つが1つに減るのではなく、2つ必要な物は大阪都が2つ作るし、効率よく作れば3つも4つも作れる、そういうメリットは無かったんですかね?


もう一つ気になったのが「大阪市が消滅する」という表現でした。これは、反対派がミスリードを誘って使っていたのかもしれません。大阪都構想では大阪市は「行政区分上」消滅しますが「大阪府大阪市□□区○○町」が「大阪都△△区○○町」に変わるだけです。市が都に格上げされ、基本的に町名は変わらないどころか、ほとんどの場合短く簡潔な住所になります。(法改正を経る必要があるでしょうが)

慣れ親しんだ地名が変わることに違和感を覚えることは自然な感情だと思いますが、そんなことでこの大改革の景気を逃してしまったのはとてももったいないことです。大阪(大坂)の街は、それぞれの時代に対応しながら柔軟に繁栄を続けてきました。この時代において「地名(区名)が変わるから」という理由だけで反対していた人達は、本当にもったいない事をしたと思います。


ともあれ、こういう大胆な改革は、勢いがあるときにしかできません。ちょっとした不備の微調整は今後の「普通の」市長や知事でもできます。勢いがあるときに大阪都、やっておいた方が良かったのでは?

もっと言えば、名古屋都構想とか、広島・岡山の合併とか(メリットがあるかどうか分かりませんが)、とにかく様々な議論が出てきた方が、より良い国造りができると思います。


プロ野球の確率情報は、数値やスクリーンショットをパクられやすい。

値を公開している以上は、転記するなとは言わないので、せめて、きちんと「引用」して欲しい(法的にはしなければならない)と思い、

※スクショや数値を引用されるのは大歓迎ですが、必ずこのページへのリンクを一緒に含めてください。

http://eikai.co.jp/npb/

というお願いを掲載した。

最近の若い世代は、中学・高校で、情報の引用についても授業でやるようだ。

もっとも、この「数値」に著作権があるかどうかは議論の余地があるだろう。私としては、数字という形で表現した作品のつもりだが、「単なる事実」であるなら、著作物にはならない。もっとも、この確率が「事実」であれば、私は神かもしれない。

他方、この「お願い」を守ってくれない転記に対して、この「お願い」を転記してくれるのは良いが、連投して荒らす人も出ているようで、それは望むところではない。

難しい。


いつも議論になる、クライマックスシリーズのアドバンテージについて、こんな案はどうでしょう?

シーズン終了後、上位だったチームが、2チームのゲーム差分、得点アドバンテージを得ることができる。得点アドバンテージを行使すると、初回に宣言した得点が入った状態でゲームが開始される。ステージ中、どの試合に何点行使するかは監督が決定する。(もちろん、ステージ中に行使できる得点アドバンテージの総計は、ゲーム差を上限とする)

具体的に、今年のセ・リーグのファーストステージを例に出してみる。ヤクルトと巨人の最終ゲーム差は 6.5 なので、得点アドバンテージは 6。( 7 にするか、13 にするかなど、議論の余地はある) 上位のヤクルトは、この6点のアドバンテージを、ファーストステージの最大3試合に自由に割り振って行使することができる。…としたらどうかな、という提案。

仮定の話で、さらに仮の話になるが、ヤクルトが初戦に4点行使していれば、結果は 5-4 で勝っていた。第2戦は捨てるとして、第3戦は、残りの2点を行使し、2-0 から試合を始めることができる。

ファイナルステージでは、巨人が広島に挑むが、そのゲーム差は 13.5。よって、得点アドバンテージは 13 (同様に議論の余地はある)。3試合を4点リードで開始しても1点余るアドバンテージになる。こうなると、優勝による1勝のアドバンテージと併用するかが議論されると思うが、仮に0.5ゲーム差であれ、半年間戦うペナントの制覇は尊重されるべきだと思うので、優勝による1勝のアドバンテージは残した方が良いだろう。

こうすれば、2~3試合で決まるファーストステージでは、大差で2位になったチームが容易に敗退することはなくなるし、これだけのアドバンテージがあって負けたなら、諦めもつくのではないだろうか。

また、ファイナルステージでは、試合数が多くなる分、同じゲーム差なら1試合に使える得点アドバンテージが少なくなるが、1勝アドバンテージと合わせて考えればバランスがとれる。

メリットは、ペナントレースで大差をつけてもクライマックス(特にファーストステージ)で全く考慮されないという現制度の欠点が埋まること。また、順位が確定しても、残り試合の結果が得点アドバンテージに影響するので、完全な消化試合がなくなる点。

デメリットは、あまりに得点アドバンテージが大きいと、最初から試合が面白くなくなる点と、下位チームには関係ないので、順位決定後に下位チームとの消化試合が多く残っていれば、不公平感が出てしまう点かな。


マジック点灯から勢いがあるのかないのか分からない広島東洋カープ。7連勝したかと思えば6連敗(9/11まで)というジェットコースターを走っており、ファンは一喜一憂どころか七喜六憂していることでしょう。

さて、ここでは、話を簡単にするために、今日も負けて7連敗したとしますね! (←怒られそう) ― 追記:7連敗には至りませんでした

7連勝とか7連敗とか、そりゃあもう1シーズンに1回あるかないかの出来事です。ま、7連敗が3回も4回もあれば、もうそのシーズンは絶望的ですからね。

広島東洋カープの平均的な勝率は6割前後で推移しているので、簡単のために、6割に固定して計算していきましょう。

勝率6割の広島が7連勝する確率は、0.6^7 で、2.8% です。では、同じく勝率6割の広島が7連敗する確率は (1-0.6)^7 = 0.16% となります。

これが勝率5割のチームだと、どちらも 0.78% ですから、勝率5割と6割の差がどれだけ凄い事かが分かりますね。

そして、7連勝する確率は 2.8% もあるのに、7連敗する確率は 0.16% しかないので、ここに来ての7連敗となれば、広島ファンにはどれだけショックなこととなるでしょう。

さて、せっかく7連勝の直後に7連敗した(まだしてないけど)わけですから、「7連勝したあとに7連敗する確率」を求めてみましょう。これは、単純なかけ算で、2.8%×0.16% = 0.0046% と、2万分の1の珍事となるわけです。とんでもないことが起きたわけです!!

ペナントレース全体から見れば、ただの7勝7敗

しかし、ペナントレース全体から見ると、結果的には14試合を7勝7敗でぬけただけです。勝率6割の広島が、14試合を7勝7敗で抜ける確率は、14C7 0.6^7 0.4^7 = 15.7% となります。まあ、普通に考えても普通ですよね。

14試合を7勝7敗した時、それが7連勝7連敗になるのは数万分の1ですが、どの順番でかっても勝敗は変わりません。ペナントレースを決める、7勝7敗という結果は、16%ほどで極々普通に起こることなのでした。

7勝7敗ならなんてことないのに、7連勝7連敗だと世界の破滅に感じるのは、勝率6割のチームが7連敗する確率が0.16%しかない上に、心理的にも連勝より連敗のインパクトが大きいので、その相乗効果なんでしょうね。

ロングテイル

しかしながら、実は、7連勝や7連敗の起こる可能性は、この計算よりも頻度が高いのです。完全ランダムな二項分布より、すこし裾野が広がった確率分布をとり、その部分を「ロングテイル」と呼んだりします。このサイトの確率計算でも、このロングテイルの効果を最尤法の中で組み込んで再現しています。

しかし、こんな記事を書いて、本当に7連敗になりませんように…

※言い訳
この新しいエディタで、<sup> <sub> の使い方が分かりません、また分かったら修正しますね。


2018年シーズンも首位を独走するカープ。このデータを見ると、必ず優勝できるパターンが見えてきました! 全ての試合に勝たなくても、この試合だけ勝てば良いのです! 各球団の監督必見です!!

今年のセ・リーグは、カープが首位を独走する一方で、2位以下がめまぐるしく入れ替わっています。2位以下の争いはまだ(9月3日現在)決着がついておらず、ペナントレースを最後まで面白くしています。

めまぐるしく2位が入れ替わる原因は、実はカープにもあるのかもしれません。9月2日までに、カープが1位で迎えた首位攻防戦(2位との対戦)は10カードあります。そのカードの勝敗と終了後の相手チームの順位を見てみましょう

カード初日対戦相手対戦前順位対戦成績対戦後順位
4/3ヤクルト2○●○4
5/1巨人2○×○3
5/22巨人2●○2
6/26巨人2○○○4
7/3ヤクルト2×○×3
7/20巨人2○○○2
7/31ヤクルト2○○●3
8/10巨人2○△●2
8/21ヤクルト2●○○2
8/31ヤクルト2○○○2

なんと、首位攻防戦の10カードで負け越し無し。下位が混戦の時は、一気にBクラスまで押し返したこともあります。

勝率を見てみると、

首位攻防戦        20勝  5敗 1分 の .800
その他の試合    35勝28敗 1分 の .555

と、首位攻防戦にめっぽう強いことが分かります。

せっかくなので、フィッシャー検定をしてみましょう。

> fisher.test(matrix(c(20,5,35,28), ncol=2, byrow=T))
Fisher's Exact Test for Count Data
data: matrix(c(20, 5, 35, 28), ncol = 2, byrow = T)
p-value = 0.04972
alternative hypothesis: true odds ratio is not equal to 1
95 percent confidence interval:
0.9843529 12.1573690
sample estimates:
odds ratio
3.160325

p値は 0.05 を下回りました。これは社会科学などで、偶然では起こりにくい事柄の目安とされている値です。首位攻防戦と、そうでない試合との間で、勝率に統計的に有意な差が認められた、と言えます。この差は、偶然では 5% 以下の確率でしか起こりえず、偶然ではないなにかが作用している可能性が示唆されます。

首脳陣が、戦略的に2位に勝つ布陣を敷いているのか、と言われると、あまりそうは見えませんので、選手達の気合いが入るのか、はたまた、5%の偶然か、この件、選手や監督に訊いてみたいですね!!