アメリカでは8月から公表されていた、Google の新型コロナウイルス感染者数推移予測ですが、11月18日に、日本でも公開され始めました。

こうした予測がGoogleから出されるのは、アメリカに次いで日本が二番目だそうで、こういう「炎上リスクの高い」コンテンツを、日本で公開するのはさすがGoogle先生だと思います。

それよりも心配なのは、今朝の日本のメディアの受け止め方です。

「今後1ヶ月で500人が死ぬ」だとか「年末には首都圏の重症患者数が受け入れ体制を越える」だとか、表面の数字で不安を煽る衝撃的な言葉でテレビを賑わせ、コメンテータはこの予測が当たるかハズレるか、適当なことを喋っています。

たしかに、このようなデータはきちんと解釈するのが難しい情報でもありますので「見える数字だけを見て、表面的な恐怖を煽って、視聴率を稼ごうとする」のはマスメディアの宿命かもしれませんが、ここの常連さんはもう少し冷静に見ていらっしゃることと思います。


Googleのこのモデル計算も、その複雑さや根拠の正確度の違いはあれ、当サイトの「プロ野球優勝確率」と根本は同じものだと私は考えています。つまり「予想じゃなく現状」の記事でも取り上げましたが、統計モデル計算は、皆さんの考える「予想」「予測」よりも、「現在の感染拡大は、こういうペースです」という「現状」を表している、と解釈する方が、実生活で使う言葉の印象としてはしっくりくるのではないかと思います。予想が当たるかはずれるかという話では無いのです。

これが、台風の進路のように、流体計算のような「ある程度完成された計算モデル」があり、それ以外の影響がほとんどない気象現象に対する予測であれば、予報としての効果があります。

しかし、現状の感染症対策の場合、そこまで完成された数理モデルはまだありません(もちろん多くの研究者が頑張っておられますが)し、人々の行動や世界経済、政府の対応など、今後変化する条件も複雑に絡んできます。そのため、ある程度の根拠のある数字だが、未来を予測できるものでもないと思います。この表現、このサイトの常連さんには、ある意味「慣れた状況」だと思います。ですから、このGoogleの数字も、予測と捉えるよりも、「現状、何もしなければこうなるペース」という「現状把握」の目安として用いて欲しいと思います。そして、政府や自治体の見通しが厳しめなのか甘めなのかを、ひとりひとりが評価する材料として、とても使いやすい指標だと思います。

「今日の感染者数が何人だった」と、曜日によっても上下する数字をいちいち気にするより、「今、このまま行けば、こうなるペースなんだな」と、より大局的に現状を把握するのに良い指標だと思います。

そして、ある程度悪いシナリオを覚悟しつつも、もう一度「集・近・閉の回避」や「マスク・手洗い・うがい」などの基本予防策を強化して、ペースを鈍らせる努力に一層注力し、予測を下回る現実の未来を日本全体で実現させましょう。

Googleの計算が当たるかハズレるかではなく、私たちのちょっとした努力の継続で、この予測を下側に外すのです。ついでにインフルエンザの予防にもなりますしね!


幾つかの地域で急速な感染拡大が進んでいますが、政府の動きは(個人的には)非常に遅く感じます。いつまでも「現在、まだそのような段階にはない」と言っていますが、政府は本当に現状を把握しているでしょうか。

いわゆる「第2波」が、特に強い政策がないのに一旦収束方向に向かった事もあり「今回も大丈夫なのでは?」という希望的楽観論が多く見受けられます。もちろん、日本では第1波も「自粛」だけでなんとか乗り越えており、欧米にはない「何か」感染を防ぐ風土があるようにも思えます。

ただし、今回のGoogleの計算は、こうした日本独自の感染傾向も考慮したうえでの計算のようです。

志村けんさんをはじめとして、半年の間に多くのお元気な方が亡くなっている病気です。現状を正しく把握した、細やかな政策転換の材料にして欲しいと思います。


大人になるとちょっとした風邪ではなかなか休めませんよね。そんなときに便利なのが市販の風邪薬です。最近は市販薬でもかなり症状を抑えてくれる強い薬が手に入りますね。でも、これは、風邪を治してくれるわけではありません。残念ながら、2018年現在、風邪を治す薬はまだありません。

しかし、風邪の引き始めで、今日は帰ったらゆっくり休める。そんなときオススメなのが、あえて熱を出してしまう治し方です。体温を上げる食べ物、生姜湯や葛根湯を買って帰りましょう。ご飯の前に飲みます。ご飯は30分ぐらいしてから少なめに。

そして寝ます。長袖長ズボンのパジャマを着て、シーツを追加してぐっすり寝ましょう。寝るときには、ちょっと変ですが、寝ることに集中して下さい。「なんとなく」寝るんじゃダメなんです。

目覚めたとき、汗だくになって体温が下がっていたら成功です。シーツを洗って土曜日を気持ちよく過ごしましょう。もしひどくなっていたら、土曜日でもやっている病院に行って下さい…。

ちなみに、熱が下がるときに寝汗をかきますが、汗をかくと熱が下がるわけではありません。この因果関係を間違っている人が結構多いので気になります。

「体温を上げる食べ物」は、Webで探せば色々出てきますが、各自の体質や食習慣にも大きく依るので、自分なりに良いものを見つけて下さい。民間療法なので、全く合わない人も居るかもしれません。お酒はごく少量まで。もちろん冷たいお酒はダメですよ。たくさん飲むと、内臓が眠れないので「ぐっすり」眠れないし、体深部の体温が下がるんです。寝付きが良くなるような気がすると思いますが、眠りが浅くなっちゃうんですよね。

これは、体温が高い状態と、ぐっすり眠っている状態が、免疫の働きを助けるからなんだろうと思います。普段から、お腹を冷やしていたり、ぐっすり眠れていない人は、30超えると体に出ますよ~。そもそも、いわゆる「感冒」(ウイルス性ではないもの)が起こる原因はよく分かっていないのですが、私は、体がバランスを戻そうとしているのだと思うのです。わざわざエネルギーを使って熱を出したり、頭を痛くして行動を制限しようとしているのですから、何か意味があると。本来、生き物が持っている自己調整機能があっても不思議では無いですよね。だから、それをうまくいかしてやろう、というライフハックです! 「西洋医学より東洋の葛根湯」を勧めているわけではありませんので、症状によって適切な処方を受けて下さい。

経営者は健康管理も大事! 睡眠と運動をうまく組み合わせて下さい! 運動も体温を上げる良い方法ですので、また書きますね!