2020年のクライマックスシリーズはパ・リーグのファイナルステージのみの開催となりました。優勝争いを続けるソフトバンク・ロッテそれぞれが優勝した場合の、クライマックスシリーズの勝敗確率を計算しました。

パ・リーグCS 勝敗確率

直接対決が(9/13現在)かなりロッテ有利なので、全体的にロッテ有利ですが、それでも、アドバンテージと地元開催がどれだけ有利になるかが数字で分かります。

日本シリーズに関しては、2020年は交流戦すら無かったので、全く何も言えません。


当サイトで計算している「優勝確率」は、「○% の確率で優勝します(しません)」という「予想」や「未来予知」ではありません。もちろん「確定的事実」でもありません。

「現在、○% の確率で優勝するペースです」という「現在の状態」を「確率という形で表現したもの」です。現在の「勝率」や「ゲーム差」と合わせて、どのぐらい優勝に近い位置に居るかという現状把握にお使い下さい。

それらを合わせて、選手やチームの状態などを考慮して、総合的に「優勝を予想」するのは、ファンの皆さんそれぞれの楽しみの範疇です。予想の材料の一つとして加えていただければと思います。


適切な例えが思いつかないのですが、天気予報も、現在の気圧配置や気温・湿度、気象衛星からの画像などを元に「現状を把握」して、これまでの経験則から「今現在予測される、明日の天気」を計算します。「今のところ、明日の降水確率は○%」という数字が発表されます。

「現状」がよほど極端な時、例えば目前に台風が迫っているようなときには、ほぼ確定的な大雨警報が出ますが、それでも、警報が出た地域全てで大雨が降るとは限りません。それでも、気象予報は人命や経済を守るために必要なので、多くの予算をかけ、たくさんの頭脳と情報を集め、精度の高い予報を出しています。

一方、この「優勝確率」は、天気予報に比べればとても単純な統計モデルを用いていますし、用いているデータにも限りがあります。天気予報でも、一週間後の天気はなかなか予測できないのに、この優勝確率が、何ヶ月も先の結果を正確に言い当てることはできません(そもそも「言い当てる」計算ではありません)。

それでも、週間天気予報や長期予報を、災害への備えや休暇の過ごし方の計画に役立てられる人が居るように、この優勝確率も、その性質を分かっている皆さんの応援の役に立てて貰えればと思います。特に、優勝決定日確率は、遠征計画のお役に立てればと思って計算を始めました。


なお、その「優勝決定日確率」ですが、10%ぐらいの値でも「この日が一番確率が高い」事を過大評価される方も多いように感じています。その日が一番確率が高いとしても、確率が10%なら、90%はその日ではない事を忘れないで下さい。

また、個人的に感じる傾向として、早期の確率分布からは、実際の優勝決定日が「若干後ろにずれ気味」になります。理由の一つに雨天順延による日程の変更がありますが、もっと大きな要因は、優勝が決定的になる時というのは、だいたい勝ちが続いた時になります。その後、そのペースが少し落ちたり、優勝目前で足踏みする事があれば「それまでのペース」よりも若干優勝が遠ざかり、決定日が後ろにずれます。

もちろん、シーズンによっては、マジック点灯からほぼ最短で勝ち進むこともありますので、毎回後ろにずれるわけではありません。こうしたばらつきのうち、統計モデルで説明できるものは織り込んでいますが、このままのペースが続きそうか、ペースが上がりそうか、下がりそうかは、皆さんで判断して下さい。その上で参考になれば嬉しいです。

当サイトの情報は「限られたデータを元に計算された現状」ですので、その他の要因もあわせて、皆さんの「予想」の材料の一つとしてお楽しみ下さい。


2020年シーズンも後半戦、セ・リーグを独走する巨人と、パ・リーグの優勝争いをしているソフトバンクとロッテについて、もしそのチームが優勝するなら、どの試合で決まりそうか、を計算しています。

引き分けは考慮していますが、雨天延期は考慮されていません。

巨人が優勝を決める日の確率分布

巨人の優勝は、10月23日からの阪神戦で決めれば本拠地優勝ができそうです。

パ・リーグはどちらにしても終盤戦までもつれそうですが、今後の直接対決の結果で結果が大きく変わりそうです。

毎日の結果は「優勝決定日確率」のリンクから辿って下さい。


2020年9月8日より、1試合終了ごとに、その時点での速報値をいち早く掲載します。速報値には「2020/9/8 1試合終了(速報) 時点の結果」というように、日付に「速報」と入ります。各試合終了後 10~15分前後の掲載を目指しています。

速報値は統計精度が高くありませんので、転記などはご遠慮下さい。

全試合終了後に、これまで通りの精度の確率を掲載します。

特に有効数字の多いサポーター豪華版を閲覧するときには、統計精度がないことを忘れないで下さい。サポーターの方ならその辺大丈夫だと思いますが、念のため。


2019年シーズンもいよいよ佳境に。あり得る幾つかのシナリオで、クライマックスシリーズの勝敗確率を計算してみました。

2位のアドバンテージがほとんどない制度ですが、地の利は若干あるようですね。

面白そうなのが、パ・リーグの1stステージで、ソフトバンクがロッテを迎え撃つことになった場合で、今年ソフトバンクはロッテにやられているので、ロッテ得意の下剋上なるか!? というところですが、勝ち上がってもその後の西武戦が厳しそうでした。



2019年9月18日に、優勝決定日確率の計算において計算ミスを発見しました。
当日23:30以前の計算分に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。

このようなことも起こりうるため、数値やスクリーンショットを転記する際は、必ずそのページへのリンクを添えてください。


2010年のパ・リーグと言えば、残り6試合で首位を走っていた西武が、3.5ゲーム差で追いかけるソフトバンクに土壇場で3連敗し、その勢いでソフトバンクが優勝した大逆転がありました。

2010年9月16日、3連戦直前の優勝確率を計算してみると、
西武 96.4%、ソフトバンク 3.3%、ロッテ 0.3%
と、西武が優勝濃厚ながら、ソフトバンクにも 3.3%の逆転のチャンスが残っていたようです。2010年のこれまでの直接対決は、西武が14勝7敗と大きく勝ち越していたので、優勝の確率も大きくなっています。しかし、実際は、最終盤にソフトバンクに3連敗し、0.5ゲーム差に詰められてしまいます。

この天王山3連敗は、その後、西武ファンの悪夢として語り継がれるわけですが、3連敗した直後の優勝確率を見てみると、
西武 55.1%、ソフトバンク 44.6%
と、まだまだ西武が若干優勢だったので、むしろ、その後の 3~4試合に残された 55%のチャンスも掴めなかった事の方が痛手だったかもしれません。

優勝争いの最終盤に他力(他の4チームの働き)が大きく左右することは多くあるので、マジックの点灯や消滅、自力の消滅など、「自力」に少しこだわりすぎているのではないかな、と思います。

さらに、この年は3位に滑り込んだロッテがクライマックスシリーズで下剋上を起こして日本一となるなど、終盤に波乱が待ち受ける1年でした。

余談ですが、日本シリーズが「両リーグの優勝チーム同士の決戦」じゃなくなったのなら、呼び方も変えて「クライマックスファイナル」にして、リーグ内クライマックスシリーズは、それぞれ 1st, 2nd ステージと呼んだ方が良いのでは? と思ったりしてます。

長いペナントレース、最後まで何が起こるか分かりませんね。



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