About 槌本 裕二

えっとワークのシステムを作っています。

2019年シーズンも前半戦が終わりました。短い間に大連敗があったチームが目立つような気がします。(まだ抜け出てないチームもありますが)

多くのチームが苦戦する中、やはりというか、資金力のあるソフトバンクと巨人が着々と勝利を重ねて優勝街道の真ん中を突き進んでいます。他の球団からすれば、このまま逃げ切られてしまうとここで決着がついてしまうので、なんとか食らいついていきたいところですね。

一方で、CS争いは、これも両リーグとも、独走に入った1チームに、4チームが混戦で争う状況になっています。後半戦は、まずこのCS争いで有利に立っておきたいですね。

オールスターゲームを挟んでペナントレースもいよいよ後半戦。優勝確率も、一試合のウエイトが大きくなっていきます。両リーグとも、目が離せない試合が続きますね!


このサイトは、確率を淡々と計算しているだけなので、100%になるまでは何があるか分からないのですが、100%になってしまうと優勝やCSが決まってしまうので、もはや数字の意味がなくなってしまうと言うジレンマを抱えています。

ですから、95% を一つの区切りとして、95%を超えると「濃厚」として一区切りつけています。もちろん、この先どうなるかは分かりませんが、一つの目安として捉えて貰えると盛り上がるかなと思います。


セ・パ交流戦も終わり、多くのチームで今日からリーグ戦が始まりますね。6月は絶不調だったカープ、5月のカープに戻れるのか、4月のカープに戻ってしまうのか、それとも新しい7月のカープを見せてくれるのか、不安と楽しみでいっぱいです!

皆さんのひいきのチームの状態はどうですか?


アメリカ2年目の冬が始まった頃の話。ビッグバンを再現する加速器実験に参加していた私は、加速器で加速された重イオンが衝突したタイミングや位置を計測する検出器を1人で担当していた。2年目にしてはかなりハードな役割であった。

巨大な加速器が2週間前から動き始め、加速器グループの人たちから「今晩にも最初の衝突が起こる」と、シフトクルーに連絡が入った。実験は24時間体制で、8時間×3シフトが組まれていた。半年近くの実験期間がいよいよ始まろうとしているときだった。前日からいよいよイオンの衝突が始まろうとしており、私は徹夜の2日目だった。なんせ、私の検出器が重イオンの衝突のタイミングを決定しなければ、他の全ての検出器のタイミング調整ができないので、真っ先にチューニングを終えないといけない。一人でこれを行うのは初めてだったが、それなりに予習もしたし、なんとかこなせると思っていた。

加速器制御室から、私たちの居る実験計測室に入電。次の加速後に衝突を試みるとのこと。シフトリーダーが私に測定器のチューニングをするように指示を出した。しばらくして加速器は順調に2方向にイオンを加速し始め、僅かな時間ではあったが衝突が起こった。私の作ったオンラインモニターが、衝突が起こったことを知らせた。早速タイミングあわせのためのデータを解析しはじめたが、グラフを見て頭が真っ白になった。これまでに見たことがない、全く理解できないパターンを示していた。「Yuji, タイミングはどうだ?」とシフトリーダーに聞かれたが、「わからない」としか答えられなかった。

まだまだ実験も序盤で、色々な問題も並行して発生していたため、それぞれがまた忙しく動き回った。私はひとりで頭を抱えていた。そんな中、ひとり、暇そうなおじいちゃんが居た。どこかの大御所先生なのだろうが、彼のシフトは2時間に1回、100個ほどのガス圧や流量計をチェックするだけの役目で、その時間以外は比較的暇だったのだ。彼は私に「何か問題でも?」と聞いてくれた。私の見ていたグラフは少し専門的なので、かみ砕いておじいちゃんに説明して、こんなグラフが出るわけが無いんだという事を説明した。おじいちゃん先生は、ふむふむと聞きながら、時折「なぜ、そうなるの?」と聞いてきた。当時の私は「仕方ないな、おじいちゃんにも分かる様に説明するとね…」とは言わなかったけども、そのぐらいの生意気な態度でかみ砕いて説明していた様に思う。

しばらく、その「なぜ?」が続いたあと、私は、とても不確定か仮定の下に一人相撲をしていることにやっと気付いた。データを取った数分間の間にも、加速器側のパラメータが大きく変動していて、様々な状態が連続して発生していた。それらが重なったまま1つのグラフに表示させたため、見たことのない構造が見えていたのだ。

何の事はない。まだ加速器の方が安定運転に入ってないのだ。原子核の衝突タイミングが安定してからでなければ、検出器のタイミングを合わせられる訳がない。

多分、私の話の細部までは、先生には伝わってなかっただろう。私の理解もまだ不十分だったし、見せていたグラフも、全く説明不足のものだったからだ。しかし、こうした実験の始まりには、加速器も不安定だというのは、その先生の長い経験からは明らかだっただろう。それを、私の拙い英語を延々と聞いてくれた上で、そこに誘導してくれたのだ。「馬鹿、お前の主張は理解できんが、ともあれ、そんなの加速器が安定してからやれば良いんだ」と言う方が簡単だっただろう。しかし、先生は私の話を辛抱強く笑顔で聞いてくれ、的確な「なぜ?」で、結論に誘導してくれたのだった。

私は先生にお礼を言い、シフトリーダーに「加速器が安定したら呼んでくれ」と言って、宿舎に戻った。

それから15年、勉強会のブレインストーミングをやったとき、まず「どんな意見も否定しない」というルールを聞いたとき、あのおじいちゃん先生の顔が浮かんだ。趣旨は少し違うけれども、相手の話をうまく聞くだけで、相手の意見を熟成させたり、時に間違いに気付かせることができる。もしかしたら、その上で、私の話を楽しんでくれていたのかもしれない。そんな気がした。


WordPressの記事には、カテゴリーとタグがつけられます。

この2つの分類法、色々なサイトで解説がありますが、なかなかしっくりくる使い分けに出会えません。そもそも、WordPressにおけるカテゴリーとタグは、ほとんど同じトポロジーなんですよね。唯一の違いは、カテゴリーは入れ子構造を持つことができるところです。「スマホ」カテゴリに「Android」「iOS」といった子要素を入れることができます。しかし、この違いを本質的に納得させてくれる分類には出会ったことがありません。

今のところ、一番腑に落ちている使い分けは、

タグ → 記事の内容
カテゴリ → 記事の性質

という使い分けなのかなあ、という感じです。つまりは、弊社サイトのカテゴリとタグ付けは完全に間違えたなあ、という事です。

具体的にどう言うことかと言えば、内容に関することは、全部タグで分類すべきでした。関連する記事も拾いやすくなりますし、タグはあとからいくらでも増やせるので、途中から出てくるトピックにも対応しやすいです。内容でグルーピングするなら、タグのほうが使いやすいでしょう。「Android」と「iOS」の記事が両方読みたい人は、両方でタグ検索すればいいのです。「スマホ」という親要素が絶対に必要なケースは想像できません。

カテゴリは、内容とは直交した性質、例えば「プレスリリース」「スタッフブログ」「グループ会社の皆様へ(内部通達)」といった、内容云々以前に、読ませるターゲットが異なるような場合に使い分けるのでは無いでしょうか。

タグが「これが読みたい」ならば、カテゴリは「これ以外は読みたくない」ときにのみ使うものではないのか、と思うに至りました。「これ以外は読みたくない」の時は、親要素・子要素の必要性も少しは高まりますし。

いずれにせよ、まだ自分の中で納得のいく答えは出ていません。以前、一度だけどこかで「なるほど」と思わせる分類を見かけた気がするのですが、英語記事だった事もあり、二度と見つかりません…気のせいだったのかも。


混戦模様のセ・リーグ、出だしで躓いた広島が首位に躍り出ました。この前まで優勝確率 0.4%だったのに、今は 47%とはどう言うことか? って突っ込みをよくされます。広島がどん底だったときの勝率は2割3分。勝率23%のチームが10連勝する(古典的)確率は、0.23の10乗で 0.00004% しか無いんですよ。それが起きてしまったのだから、事後確率が 0.4%から47%になっても何の不思議も無い、って分かって貰えるでしょうかね。

案外、下手に算数で考えるより、直感の方が事後確率の数字と合っていることが良くあります。

4月のどん底状態の広島では、あのままで優勝できる確率は、直感的に考えて 1%もなかったと思いませんか? そして、この5月の絶好調の広島では、このまま行けば、そりゃ 47%ぐらいは優勝できそうじゃないですか?

人間の直感というのは、実はとても良くできているなあ、と思ったりします。

ま、このまま行かないから長いシーズンは面白いわけですし、もう少しすれば、セ・リーグ各チームには鬼門の交流戦が始まりますね。1カードずつになってから、ソフトバンクとホームで当たるかロードで当たるかが結構大きい気がしています。

ソフトバンクの強さは誰も異論がないと思いますが、そんなソフトバンクに大きく勝ち越しているのがロッテ。しかし、ロッテがソフトバンクより強いのかと問われれば、答えに窮します。チームごとに、なにか「相性」があると思う人の方が多いと思うのですが、はたして、この「相性」とはどこから来るんでしょうね。



https://eikai.co.jp/ ドメインのサイトは、WordPress プラグイン実装の実験場となるため、時々アクセスができなくなったり、更新が滞ったり、表示がおかしかったりするかもしれません。できだけそういうことがないようにしますが、ご了承下さい。

そんなの、テストサーバでやれよ、と怒られそうですが、弊社サイトは弊社の本番テストの場という位置づけなので、ここがテストサーバなのです。本運用環境に近い場でテストするフェイズとなりましたので、そこそこアクセス数のある弊社サイトにて、実環境での負荷などを測定します。

アクセス数が多くなってくるオールスター明けには今年度の仕様を確定させたいと思います。


2019年のシーズンも開幕し、今年の確率計算も始まりました! 速報は試合終了後20分、その日の計算は、全試合終了後1時間後を目標に更新していきます。

まだ1試合なので、勝率10割のチームと0割のチームしか居ませんから、このまま行けば全勝と全敗です。確率計算ではもう少し複雑な計算をしていますが、まだ極端な値が出る事に変わりはありません。せめて3週間、対戦が一巡するまでお待ちください。描くチームとのホーム・ビジターの対戦が一巡する5月半ば頃には、そろそろ意味のある数字になってきます。

今年は、2つの方向で、さらに楽しんで頂けるサイト作りを進めていきたいと思っています。チャート(グラフ)の描画も始まりましたが、今年はもっとグラフィカルな表示の方法も試したいですし、ご希望の方向けに、もっと詳細なデータも提供していきたいです。

「何でもかんでもWordPressに入れるな」と怒られそうですが、何でもかんでも入れようとしています。WordPressのアップデートで拡張部分が破壊されないように、標準的なプラグインの形式にコードを書き直したり、 新しいデータストアを導入しています。もっと余裕があれば、とても遅い計算部分をGPUに最適化したり、新しいアルゴリズムなど、試したいことがいっぱいですが、まだここに手をつける余裕が無くてすみません。

ともあれ、今年も応援の応援、よろしくお願い致します!


AIの手法を取り入れた、より高度な確率計算手法の確立のため、2月9日に筑波大学で開かれた、スポーツ科学へのAIの応用に関する研究会に、企業参加として招待頂きました。これからも学術部門・企業部門を問わず、活発な意見交換を行い、野球統計学の新しい手法の模索と、他分野への貢献に寄与すべく、今年も邁進していきます。