About 槌本 裕二

えっとワークのシステムを作っています。

弊社がリリースした LINEスタンプ「ボブ」について、少し書きます。
(少しのつもりが長くなってしまいました。読むのが面倒な人は最後の1行だけ読んでください。)

企画「ボブ」誕生まで

ご存じの通り、今年2月に、LINEスタンプの一般販売受付の開始がアナウンスされ、4月17日に受付が始まりました。
弊社もITベンチャーを自称している以上、この「お祭り」には参加しないわけにはいきません。

企画する段階で、LINE がどのようなコンテンツを欲しているかを考えました。まず気になったのは、クリエイターページのサンプルが英語だったことです。このスタンプの一般販売受付が、今後 LINE を海外に展開していく上での布石であると解釈しました。海外でも売るために、文化の枠に縛られないコンテンツを考える事にしました。展開市場が広い方がランキングでも有利になるはずです。(後に、ランキングは国別だと知りました。)

そもそも全く知られていないオリジナルキャラでは、ドラえもんのような、既存の有名キャラクタースタンプには勝てません。そこで、誰も権利を持っていないけれど、皆が知っている「キャラクター」を探しました。

やっぱり、定番は「猫」だよなあ、と、おそらく1万人が考えたであろう事を考えていると、ふと、従姪がスマートフォンに貼っていた「骸骨」のシールを思い出しました。私はかわいくないと言ったのですが、従姪はかわいいと言い張っていたのです。もしかして、骸骨柄って人気あるの?

そうして考えついた先が「人体骨格」でした。これなら全ての人類が普遍的にもっているものですし、知らない人も居ないはずです。骨格をデフォルメすることも検討しましたが、そもそも「かわいい系」ではインパクトもないし面白みもないので、思い切りリアルに描いてみることにしました。

ここで、3月20日ぐらいでした。そのときLINEからの発表はほとんどなく、「4月受付開始らしい」という事しか分からなかったので、4月1日にできあがってなければなりません。私は絵が描けないので、フリーランス市場を覗いてみました。既に「イラストを42枚描いて下さい」という、明らかに LINEスタンプ狙いの仕事があふれておりました。ここでふと思いました。そもそも「売れる絵」が描ける人なら、フリーランス市場で仕事を取らずに、自分でスタンプをリリースするのではないかと。フリーランス市場に外注するのはやめました。

そこで思い出したのが、米国W大学のO博士でした。たしか、医学書に骨盤から神経かなにかを取り出す挿絵を描いたりしている方です。こうなったら、この博士と組んで、医学書レベルのリアルな人体骨格スタンプを作ってやろうと思いました。後に「ボブ」となるコンセプトが生まれた瞬間です。

スタンプ作成とエントリー

早速O博士に連絡を取ってみたら、さすが名門研究室です。複製ではなく本物の人体骨格があるとのこと。その名も「Bob」でした。弊社はアカデミックな面白さをベースにしたコンテンツの作成を常に心がけているのですが、結果的にこのプロジェクトも、そのコンセプトに沿ったものになりました。
そこからは毎晩(時差があるので)ミーティングをしました。最初の3日で、コンセプトを具体的に詰めて、具体的にどんな絵を40枚描くのかという方針を決めました。あとは、主に私がアイデアスケッチを送り、ラフ絵、最終稿と仕上げてもらう、という作業になりました。O博士の方からの提案もどんどん取り入れていきました。

Bobオリジナル
(大人の事情により、この写真は樹脂の複製品です。)

この上の Bob が、下のようになりました。

Bobスタンプ

実に素晴らしいです。

私の落書きスケッチ(下)が、次々とハイクォリティのスタンプになっていきます。プロの仕事にはいつも感動しますね。そもそも人間の表情を表す「目玉」と「唇」が無い「骨格」だけで、様々な表情をかき分けたO博士の技術はさすがです。正直言って、最初は骨格だけのキャラクターはもっと無味乾燥な物になるのでは無いかという心配もあったのですが、その欠点は、O博士の骨格愛と画力が補ってくれました。普通の絵描きさんにお願いしていたら、こうはならなかったと思います。

絵のコンセプトがリアルなので、シチュエーションはかなり遊びを入れました。腕立て伏せ運動(腹筋運動と迷いました)は、「お前筋肉無いじゃん!」と突っ込みたくなりますし、ご飯やトイレは、どこに入ってどこから出てくるのか、全く謎です。感電して骸骨になるシーンは漫画でよくある描写ですが、お前は元々骸骨だろ! と突っ込んで貰えれば嬉しいです。

BobConcept1
BobConcept2

O博士とアイデアを練りながら、ボツネタも合わせて50ぐらい作りました。飲酒や暴力というガイドラインのギリギリを攻めたため、reject されたらすぐに差し替えられるように、多めに用意しました。せっかく人類普遍のコンテンツなのでできるだけ文字を入れずに表現できるシチュエーションを選びました。選ぶに当たっては、既存の人気スタンプや、Skypeなどの絵文字に含まれているシチュエーションの統計を取って、概ね多い順に採用しました。このせいで、若干面白みに欠けるラインナップになってしまった感もありますが、それは第2弾で補えればと思います。

また、全体的に色味が少なくなってしまうという問題も発生しました。LINE スタンプのガイドラインには、reject の例として「淡色ばかりのもの」がありました。そこで、多少無理矢理に色を加えるために自転車に乗せたり、青空の中をスキップさせたりしました。結果的に最後の青空スキップの図は、在りし日の Bob の姿を描けたのではないか、と思ったりします。(本物の人体骨格なので、生きていた頃は草原を走ったはずです。) 犬や猫も1つぐらい入れようかと思ったのですが、耳のない骨格だけだと、何の動物か分かりづらいのでやめました。

そうやって1週間ほどで完成したのが、その名もそのまま「Bob」です。最初は40個も揃えるのは大変だと思っていましたが、いざ始まってみるとあっという間に50個近くになりました。泣く泣く削ったものもあります。もっとも、40個以上描く方は大変だったと思います。

BobPoster1024
余談ですが、このイラストは、Bob の居る研究室に飾ってあるそうです。もし見つけたら tweet してくださいね。

エントリーから販売開始

4月17日、奇しくも女子大の授業のお手伝いに行っていたときに募集が始まっており、かなり出遅れてしまったので、当初の「初日のラインナップの中でインパクトを示せればそこそこ売り逃げできる」という野望は崩れてしまったのですが、なんとか当日深夜にエントリーしました。いつ審査が始まるのか全く分からないなか、長く感じる日々が続きましたが、しょこたんこと中川翔子さんが骨格標本を彼氏と宣言するなど、ボブのコンセプトが案外ウケるのではないかと勇気づけられることもありました。

審査待ちの間、facebook などの人脈を頼りに、中国語(繁体・簡体)・インドネシア語・タイ語・韓国語などの翻訳も登録しました。こうして、色々な人たちの力を借りて、Bob はリリースされました。それはとてもエキサイティングな経験でしたし、自分のプロデュース力がそこそこ通用したことは、経営者としての自信にもなりまし た。

5月13日、審査が始まり、6月4日、ついに審査がおわり、販売が始まりました。順番待ちはおよそ 2,000番目で、販売開始時のスタンプ数がおよそ 1,000だったので、半数が通過していると思われます。もっとも、途中で reject されても再審査を申請して通過する人もかなり居るでしょうから、最終的には7~8割は通過するんじゃないかと思います。違反さえなければ通過できるんだと思います。そもそも、この「審査」にはかなりのコストがかかっているはずなので、LINE としても、審査コストをかけた以上は売らなければ損ですしね。

おかげさまで、登場数時間で人気順500位にランクインし、その後徐々に順位を上げ、最近は60~70位あたりを上がったり下がったりしております。ただし、管理画面には、配分金額の速報値が出るだけで、売れた個数はわかりません。こまめにリロードして、数字の差分を取ってみると、30~45円とばらつきがありました。国によって販売価格も異なりますし、ポイントなどで購入された物は100円で売れたとは見なされないようです。これはもちろん推測で、本当のところは分かりません。せめて個数だけでも知りたいところです。

先日、外部のランキングサイト「スタリコ」さんのランキングにて、LINEスタンプランキング4位、クリエイターズランキング3位に入りました。どういう順位付けなのか分かりませんが、記念にWeb魚拓を取っておきました。後に、インドネシア市場で1位をとったことを知りました。また、台湾でも人気を博しました。

「ボブ」という名前は、既存のスポンジのキャラクタとかぶってしまった点は失敗でした。しかし、「Bob」を元に作ったイラストですから、やはりキャラクター名は「ボブ」ですね。

こうしてはじまった「LINEスタンプ祭」ですしたが、それにしても、上位陣はさすがにレベルが高いですね。
もっと私にかまってよ!」は、これまでにないスタンプのシチュエーションを提案して一気に話題になりました。
ゆかいなエヅプトくんスタンプ」は、何かの裏紙を使うことでうまく雰囲気を出しています。なにより「私は絵が描けないので」が言い訳にもならないことを知らしめました。
今は少し順位を落としていますが「豪快ハゲオヤジ!」のインパクトは圧倒的でした。

ボブも含めて、これらのスタンプに共通するのは、「突然の登録開始に備えて準備し、当日登録した」点と「既存の、或いは後発のスタンプと競合しないところを狙った」点だと思います。得に前者は重要で、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」と言いますが、獲物が来たときに撃たなければ絶対当たりません。LINEのスタンプ販売の一般開放という「祭」には、何が何でも参加しなければ「後の祭り」ですから。

ビジネスとしてのLINEスタンプ

最後に、LINE スタンプを事業化しようと考えておられる経営者の方がいらっしゃれば、これは結構考え物です。今回の場合、この「お祭り」に参加する事自体も目的であったため、採算割れ覚悟での参入でした。実際、そこそこ早くエントリーし、そこそこ売れた方だと思いますが、ビジネスとしてはそれほど成功したとは言えません。まして、これからエントリーし、数万のスタンプ(5月末で審査中・審査待ちが2万件以上らしいです)の中から這い上がろうとするならば、相当強烈な商品と、宣伝・販売力が必要だと思います。

「ボブ」が受付順2,000番目で販売までに2ヶ月かかっているので、審査がこのペースだと仮定すると、1ヶ月におよそ1,000個が審査される計算です。今(2014年6月)、20,000番目の方は、20ヶ月後、2016年の年明けぐらいになってしまいます。クリエイターズスタンプの売上が好調なら、審査体制が強化されることもあると思いますし、前例やノウハウの蓄積により、審査のスピードは上がると思いますが、どのみち今からエントリーすると半年とか1年とか待つことになりそうです。1~2年後に LINE のスタンプがどれほど注目されているのか。これも、これから企画をする上でのリスクになります。

最後に

専門家が本物を元に忠実にイラストにした「ボブ」は、お子様の教育にも良いコンテンツだと思います。大学や研究機関が持つアカデミックな「本物」の面白さが、若い世代に伝わればなによりです。


プロ野球最終順位予想2014 を開始しました。

これまでの対戦成績を元に、残り試合をシミュレーションし、最終順位の確率を計算します。
「この調子でいけば」がこの調子でいってくれないのが、長いペナントレースですが、一勝一敗に一喜一憂するためのページです。
優勝やCS進出まで、平均的にあと何勝すれば良いかも計算されますので、「実効マジックナンバー」としてお使い下さい。

なお、広島東洋カープに関して特別な処理は行っておりません。各球団のファンの方が等しくお使い頂けます。




日本のプロ野球の各球団優勝確率、及びそれぞれの順位の確率を計算し、一喜一憂するページを作りました。

二項分布を基本として、引き分けも含む勝敗確率を、ベイズ統計の事後確率としてモデル化しました。最も単純なモデルよりも、実際の勝敗では大連勝や大連敗が多く起こっているため、モンテカルロ試行の段階で、連敗連勝が現実世界と同程度に怒りやすくしています。その結、二項分布よりロングテイルな振る舞いをします。それでも、このモデルはとてもシンプルな統計モデルに、現実をより反映させた試行計算です。

シーズン開始から今日までの対戦成績などの既知のパラメータを用い、真の勝率を仮定してブートストラップ法モンテカルロ試行を行います。様々な勝率を仮定して3億回ペナントレースを試行する事で、有効数字4桁の精度で各順位で終了する確率として、現在までの勝敗ペースを評価しています。

これだけの情報で、大学数学を勉強した人なら(ほぼ)同じ物が作れます。ただし、幾つかの経験則による補正項で、より現実の勝敗傾向を再現するように微調整しているので、全く同じ値が出ることはないと思います。


未来は確定的に決まっているものではなく、台風進路予想のように、ある程度確からしい中心と、その近辺を通過する確率しか予測できません。これまでの対戦成績から、最終順位の確率を計算していますが、これは未来予想ではなくこれまでの戦歴を数値化したものです。リーグ内の各チーム、及び交流戦の対戦成績を相性として、この調子でシーズン最後まで行った場合の残り試合の勝敗確率を予測し、最終順位ごとの確率を計算します。必要勝利数は、当然優勝(CS)争いの熾烈さによって随時上下します。ただし、引き分けは特別扱いしています。シーズン序盤にはあまり考慮しませんが、終盤になるに従って、12球団の平均的な引き分け率で引き分けるものとして計算に考慮します。

これは最終順位を予測するものではないのですが、せっかく確率を計算しているので、確率95%で「濃厚」(50%未満で取消)を出しています。95%ですから「濃厚」がでても5%程度は必ず覆ります。正しい確率とはそういうものです。(後述しているとおり、実際は5%よりやや多めに覆ります。) シーズンのどの時点でも、優勝確実な勢いがあれば、その時点の素直な値として優勝確実な確率が出てきます。数字は正直なので当然ですよね。


「優勝まであと17勝とあるが、クリンチナンバーではあと34勝らしい。どゆこと?」という質問がよくあります。クリンチナンバー(マジック)は、あと34勝すれば、他のどの球団が残り全勝してもひっくりかえせない、100%優勝決定です。当サイトの計算は、あと17勝して、他球団がこの調子なら95%優勝確実、という意味の違いです。もちろん「あと17勝できなければ優勝できない」という意味でもありません(もちろん勝利が少なくなれば優勝できる確率は下がります)

クリンチナンバーの方は、ゼロになれば確実に優勝が決まりますが、残り39試合を34勝(5敗)で行くわけはないし、他球団も残り全勝とかあり得ないので、もっと現実的な計算をしてみようというのが当サイトの趣旨です。他球団がこの調子なら17勝で概ね優勝確実です。他球団の勢いによっても増減します。(クリンチナンバーは、他球団の勝敗によって減り方が加減されます。)

前述したように引き分け率を下げているのは、「71勝30敗42分」でも貯金41で優勝できますが、42分といわれてもしっくりきません。この場合「83勝42敗」の方がすっきりするので、できるだけ引き分けないようにしています。シーズン終盤は引き分けも順位を左右するので、終盤ほど引き分けを重要視します。


四捨五入の結果、100%や0%になった場合、セルの色を2段階に分けています。薄い色は 0.5%未満だが僅かに可能性がある場合で、濃い色は約1億分の1(この計算の精度限界)以下の可能性しかない(完全にゼロを含む)場合です。
この計算で求まる確率は、今までの成績のみを反映したものであり、選挙速報のように結果を予測できません。(それには出口調査に相当する情報が必要です。)

しかし、結果が全ての勝負の世界ですので、ペナントレースが終盤にさしかかるとだんだん意味を持ってきます。逆を言えば、シーズン序盤の数字は、まだまだ大きく変動する余地があります。シーズン終盤は、1つの勝ちや負けで大きく数字が動きます。

モデル計算はモデル計算でしかない

最後に、そもそも人間の行動は二項分布(≒ポワソン分布)で近似するよりもロングテイルな確率分布をとります(レビー統計のような分布を示すはず)。ですから、この計算では、その効果を確率関数に補正項を加えることで再現しています。「偶然」とは、教科書で習うポワソン分布で予言されるよりもずっと高い頻度で起きるのです。

また、この計算には、当然、選手の疲れや調子、怪我などによる離脱、選手のモチベーションの急変など、不測の要素は入っていません。そもそも、前提である「このまま行けば」がこのまま行かないからおもしろいのであって、計算は計算、現実は現実です。毎日の結果に一喜一憂しながら、最後まで応援しましょう。

その他、質問などは @tsuchim までお寄せください。

情報を拡散される方へ

個人が、ここで扱っている確率や統計が分からないなら分からないでいいのですが、まとめサイトを含むメディアには、正確な情報を報道する責任があります。引用先でいい加減な意見を二次拡散される場合には、拡散者の責任で反論して下さい。最も簡単な方法は「詳しくは優勝確率のページへ」とリンクに丸投げする事です。くれぐれも、 公の場で私の名誉を毀損しないようお願いします。


今日は、広島文教女子大学で開講されている「図書館情報技術論」の授業にゲストとして呼んで頂き、パソコンの基本的な構成と動作について、少し年代物ではありますが実物のパソコンを分解しながら紹介しました。
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当初は、みなさんはパソコン屋になりたいわけではないので、ユーザ視点でなじみの深い部分にだけ焦点を絞ったほうが良いのかとも思いました。しかし、高校で使う情報の教科書には、CPUやメモリの説明がそれなりに詳しく載っており、また、パソコンの 「使い方」に関しては、他の授業やコースでも必要な分だけ履修されると思い、この授業ではハードウエアに焦点を当てました。おそらくこういう話をするのはこの授業だけだと思いますので、何か一つでも印象に残ってくれたらと思いながら、かなりハードにハードな内容にしました。普段からハードウエアに馴染みの無い方には厳しい内容だったと思いますが、皆さんが積極的に質問してくれ授業に能動的に参加して下さったので、大変助かりました。

2回リハーサルをして内容を調整したつもりでしたが、やってみると、まだまだ内容を詰め込みすぎでした。一方で無駄な話も多く、次回はもう少し取捨選択しないといけません。また、せっかくの実物分解ですので、実物を見てもらう時間と、メモを取って貰う時間をもっとメリハリをつけなければいけませんでした。また、時間の制約は言い訳にできませんが、中途半端な説明が間違った印象や情報を与えてしまう場面もありました。

皆さんのおかげで私も成長できました。また機会がありましたら、是非よろしくお願いいたします。

# ちなみに、上の写真も学生さんにシャッターを押して頂きました。こんな事まで快く引き受けて下さりました。


4月17日、LINEスタンプ販売開始に向けてエントリーいたしました。グローバル展開を目指すLINE社の方針に従い、人類普遍のコンテンツにしたつもりです。もちろん完全オリジナルです。
6月4日、一般販売を開始しました。こちらよりお求め頂けます。

We have released a LINE stamp set of Bob. Accordance with the policy of LINE’s aimed at global expansion, we are going to have to content of global humanity. The Bob is a completely original character of us.

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紹介(information)

English: Bob
Bob teaches students about human bones in the University.

日本語: ボブ
とある大学の学生達は、今日もボブで人体骨格について学びます。

中国語: 鲍伯
鲍伯在大学里教学生人类

中国語(台湾): 鮑伯
鮑伯在大學教學生人類骨骼

Thai: คุณบ๊อบ
คุณบ๊อบ มนุษย์โครงกระดูกเฮฮาอารมณ์ขัน เขาทำอาชีพสอนนักศึกษามหาลัยเกี่ยวกับโครงสร้างกระดูก

Indonesian: Bob
Bob mengajar mahasiswa tentang tulang manusia di universitas.

韓国語: 봅
봅하고 어떤 대학 학생들은 오늘도 봅 자신을 표본으로 해서 인체골격에 대해 배웁니다.

 

翻訳に協力して下さった皆様に感謝いたします。


広島の五日市で開業された森カイロプラクティックを体験してきましたので、簡単にレポートを。

 

肩こりやぎっくり腰、あるいは頭痛などの緩和のため利用されるのが、マッサージ、整体、そしてカイロプラクティックなどであろう。マッサージはその場での痛みの緩和や心地よさが得られる反面、その効果は表面的だ。一方でカイロプラクティックや整体(の一部)は、その痛みの原因となる「歪み」や「緊張」を整えることで、結果としてそれらの症状を緩和するやり方だ。特にカイロプラクティックは、脊椎や骨盤の歪みに着目した、西洋と東洋の思想の合わさった施術方法のようだ。

まず、50項目ほどの詳しい問診が行われ、その後、脊椎や頸椎が施術に耐えられるかどうかのテストを行う。これらの重要な骨に外科的な不具合があった場合、施術で神経などを痛めてしまう恐れがあるからで、安全が確認できないと、その部分に負担をかける施術は行われないようだ。カイロプラクティックを調べたとき、主に神経の走る脊椎や骨盤を矯正すると言うことで若干の不安もあったのだが、最初に安全性の検査を念入りに行ってくれるので、この不安は最初で消えてしまった。
その後も、「ツボ」のような場所を押さえながら、手や足の力の入り具合を神経反射をつかって調べ、悪い部分を特定しながら、ポイントごとに、その原因のなるゆがみを少しずつ直していく。一連の流れとして全身をほぐしてくれる整体とはここが異なるように感じた。

当日は、内臓疾患や疲労の症状はあったものの、体の「痛み」を伴うほどの症状はなかったこともあり、できるだけ安全性の高い方法で施術が行われていった。店主の森さんは、今から行う事、その原因の可能性と期待される効果などを説明しながら施術して下さるので、箇々の施術を安心してうけられ、体感できる効果があったときには満足度も高い。あまり「バキバキ」と骨や関節をいじるようなことは少なく、足つぼのようにひたすら痛いだけの施術もなかった。多少痛い部分はあったが、それは痛みを確認してその原因を正していく行程のうちだった。私は案の定、ストレスがたまると歪んでくる、脊椎の上側に歪みが蓄積していた。

今回は大きな問題はなかったものの、内臓は弱っており、その位置もややずれが生じていた。以前内視鏡検査で指摘された、内臓筋肉の過緊張によるものだろう。これも、内臓の筋肉をほぐして正しい位置に誘導してもらった(強いて言えばこれが一番痛い施術だったが、むしろ痛気持ちいい範囲だった。)

おおよそ1時間近く、丁寧に施術して頂いた。特に頭が重いという症状があったわけでもないが、一連の施術が終わった後、頭が軽い感じがした。また、心無しが、低下していた食欲が、それから少し回復したような気がする。

今回はどちらかと言えば内科的な漠然とした状態でお世話になったのだが、もし体のどこか痛みとして症状が現れたら、それは不調に体が悲鳴を上げ始めているサインである。早めに森カイロプラクティックに相談してみると良いかもしれない。その際は、鎮痛剤を飲んでしまうと、先ほど紹介した神経反射が鈍ってしまい、原因が特定しにくくなるらしいので、その日は鎮痛剤は飲まずに行く方が良さそうだ。

仕事も生活も、その根本にあるのは心身の健康である。車にサービスマンがいるように、体にも、小さな不調を相談できる「サービスマン」を付けてみてはいかがだろうか。


録画していたハーバードのリーダーシップ論(6時間)を見た。印象に残ったこと。

  • リーダーシップの発揮には必ずしも権威は必要では無い事。権威を振るうことがリーダーシップでは無い。
  • リーダーシップを発揮して何かを変えるとき、人々が何を失って、何を得て、何を失わないかを理解し、はっきり示す。失うことの背景、歴史、感情に敬意を示す。
  • 変化のスピードは、ゆっくりでなければならない。大きな変革であれば数世代かかるかもしれない。しかし、戦略の再考や判断のスピードは速くなければならない。
  • リーダーシップとはカリスマ性で人を導くことではなく、小さなリーダーを増やしていくこと。
  • リーダーシップを発揮し続けるには、協力者と相談者が必要である。近いところ、小さなところから味方を増やしていくこと。自分の精神を癒やすところが必ず必要である。
  • 変革を提唱するときは、必ず抵抗や批判に遭う。行動に対する批難や拒絶を、自分個人に対するものだと思わない。
  • 目標の全ては実現できない。実現できたことの全ては必ずしも数値化できないこと。実現できたことに目を向け、自分を評価する。最後にお迎えが来たとき、「あなたが救ったのは24人で、36人ではなかった」と批難される事はない。

この講義は、もっと「世界をよくするためのリーダーを育成する」という目的で、ネパールの女性人権活動家や南スーダンの活動家などが参加しているものでした。ですから、うちのような中小企業でのリーダーシップの発揮とはスケールの異なるものでしたが、それでも経営者としてのリーダーシップの発揮の仕方として勉強になる面がありました。

おそらくですが、中小企業の経営者が身につけるべきリーダーシップとは、

  • 社長としての権力で皆を従わせるのではなく、個々の自主的なリーダーシップを引き出すリーダーとならなければならない。まだ日本には「会社は社員のもの」という考えの会社も多いはず。それぞれが会社のために動ける環境を作っていく事が大事。
  • 問題点を把握して、現体制の残すべき部分と変えていく部分をはっきりさせ、変化を急がないこと。ただし、戦略は状況に合わせて柔軟かつ迅速に変えていくべし。
  • リーダーシップを発揮し続けるには、協力者と相談者が必要である。この場合、社員や、家族・友人との関係を大事にし、社員と目標を共有できるようにすること。

うーん、なかなか難しいですが、当たり前と言えば当たり前の事もありますね。権威やカリスマはリーダーシップとは別。これは大事。


友人が、引っ越し一括見積りサイトが単なる個人情報転送サイトだった話を読んで、twitter のタイムラインに載せてました。
利用者の方の立場で読むと、大変だったことが伝わってきますが、ここはいつもとは逆に、みなさんが経営者の側に立ってみてください。

経営者に転職して、一番困難に思ったのは「見積もり」です。ちょっとした仕事ならば、仕事そのものよりも見積もりの作成にかかる時間の方が長かったりします。しかも、実際にやってみるわけではないので、本番では必要な重要項目が抜けているかもしれません。大きな穴があれば赤字になります。見積もった後で「やっぱりこれなかったことに」は出来ません。見積もりはリスクが高いのです。以前、第一線で活躍されている方々と見積もり勉強会に参加しました。引っ越しの案件ではありませんでしたが、同じ条件にもかかわらず、見積金額にはグループ間で最大で倍近い差が出ました。しかも、社長・部長クラスの方々が2時間議論した結果です。勉強会じゃなければ、この見積の作成コストは5~10万円といったところでしょう。引っ越しの場合はここまでかからないでしょうが、それでも、見積もりは、リスクもコストも高い作業なのです。

引っ越しだけでなく、自動車保険などでも、1つのフォームに入力すると複数から見積もりがとれるというサービスは多く見かけます。私から見ると、自動車保険ならともかく、見積もりコストのかかる引っ越しにおいて、こんなサービスからまともに機能するとはあまり考えられません。自動車保険であれば、事故歴と等級、年齢と免許証ぐらいである程度自動的に計算できるのでしょうが、引っ越しについては、最低限の相場的な数字は自動計算できると思いますが、実際にかかる費用の見積もりは、それなりに状況を聞きながら、あるいは訪問して状況を把握してから、経験を持った人が手で作るしかないはずです。

しかも、この場合は「一括見積もり請求」サイトからの依頼だと分かっています。要するに複数社の「相見積もり」な訳です。相当な数の競合他社が同じ見積もりを出すことがわかっています。ですから、あまり高い金額を提示しても興味を持ってもらえるわけがないので、高い金額はかけませんが、自社に決めてもらえる可能性は少ないので、あまり見積もりに時間(コスト)を割くわけにも行きません。ですから、必然的に、「適当だがそれほど高くない数字」が出てくることになります。むしろ、この方の場合、「キャンペーンで7000円」のような格安業者が見つかっているという点は、一括見積もりが生きた瞬間だと思います。しかし、結局これを蹴ってしまっています。

このお話で一番失敗だと感じるのは、「メールでやりとりしたい」という条件を出したことだと思います。そもそも、引っ越しの見積もりは「行って見なければ分からない」ぐらい難しい部類に入ると思います。あなたが引っ越し業者なら、フォームとメールで見積もりできますか? しかもメールで何往復もやりとりするのはとても大きなコストがかかります。訪問見積もりも受けたくない、メールでやりとりしたい。最初からこれでは、見積もりだけでなく実際の引っ越しも面倒な事になりそうな雰囲気がします。十分な仕事が入っている会社(つまり、比較的人気の会社)は、「面倒なのでパス」になりそうな予感もします。

先ほどのページの方は、「メールで…」と書いたにもかかわらず、ガンガン電話がかかってきたとの事でした。経営者として、この見積もりサイトに参加する理由は、ただ一つ、集客です。最初から正しい見積もりを出そうなどとは思っていないのです。というか、上に書いたように、最初から正しい見積もりなんて出せないのです。ですから、仕事を取りに行こうとしている会社は「メールで…」などそもそも読んでいない可能性もあります。同じ電話をするなら、先に電話した方が勝ちですから。現に、この方も結局電話してきた業者から決められたようですので、引っ越し業者側から見れば、それでも正しい営業をした、と言えると思います。

また、見積もりコストが回収できるのは、契約が成立したときだけで、自社に決まらなかった場合は丸損になります。こういった回収不可能なコストは、 他のお客様から回収するしかありません。具体的には、他の引っ越し代金に少しずつ上乗せして回収するしかありません。ここからは経営方針次第なのですが、 お客様商売の場合、同じクラスのお客様から回収するのが定石と言えると思います。つまり、一括見積もりで生じる未回収コストは、一括見積もりからのお客さんから回収するということです。逆に、いつも使って頂けるお得意様の料金に、この未回収コストを載せることはないはずです。

あくまで一般論ですが、相見積もりだと分かると、見積額に一定額上乗せすることは、引っ越し業者に限らず多くあります。理由は主に2つで、1つは成約しない可能性があるのであまり時間をかけられないから、念のため金額に余裕を持たせておく事、もう一つは先ほど書いた、未成約に終わった他の見積もりコストを回収するためです。1つ目の「余裕」は、実際に安く済んだ場合には次の時に値引けば良いだけです。先のページのコメントに「2回めの引っ越しのとき、何も考えず最初の引っ越しで丁寧に相応の値段で対応してもらったところにお願いした。2回目だと安くしてもらえた」は、このパターンだと思います。

利用者の立場で見ると、複数社からの見積もりの中から選択できるのは魅力的に感じると思います。ですが、経営者の立場で見ると、相見積もりは、かえって無駄なコストが生じる非情な手法です。どうせなら「本当に困っているんです、いくらまでなら出せますので、予算内で何とかなりませんか?」と頼まれた方が検討の余地があります。まだまだ日本の経営者さんは「困っているなら力になりたい」と思う人がいます。そういった「気持ち」の部分をすっ飛ばして、フォームで一括送信して「見積もれ」といわれても、それなりのものしか来ないのは当然ではないでしょうか。

この方は結果として良い業者に当たったようで良かったと思います。「相見積を覚悟で仕事を取りに行く以上、無理してでも安い価格を提示ないと意味がない」という宿命から、現場である程度価格が上がるのは織り込み済みともいえます。余裕を持たせた高めの金額を最初から提示していたら、「価格とサービスのバランスが良さそうなところに絞る。」に入れなかったかもしれませんから。