About 槌本 裕二

えっとワークのシステムを作っています。

2015年、あけましておめでとうございます。

よく、「何をやっている会社なんですか?」と聞かれるのですが、社名の通り、「情報システム」の会社です。

パソコン屋では売っていない専門的なコンピュータシステムを構築したり、それを使いやすいように設定したり、安心して使えるように管理したりします。時にはゼロから新しいシステムを構築しますし、時には、既存システムに拡張する形で、最小限の費用で新機能を追加したりします。どうしたらよいのか分からない問題・不便を感じている点があれば、是非ご相談下さい。

また、そのシステムを用いた解析や研究のお手伝いも致します。去年も、広島大学・広島文教女子大学の先生と共著で、学術論文の執筆に貢献させて頂きました。もちろん研究に関する秘密事項は厳守いたします。

これらのシステム開発と運用だけでなく、弊社独自の企画を元にしたWebサービスの自社展開も行っております。去年から、広島県の「ひろしま発人材集積促進プロジェクト」に参加し、広島を盛り上げ雇用を創出するための活動を一緒に行っております。

今後も、アカデミックの分野で培った技術や考え方を駆使し、最新のITソリューションと融合させることで、広島から新しいイノベーションを発信できたらと思っております。今年もよろしくお願い申し上げます。


このエントリはゆるい広島 Advent Calendarの22日目です。
昨日は、F19rokiさんの「チャリでブラブラして写真とか撮ってくる」でした。

22日なら休みの中日だし時間もあるかと思ってエントリーしたら大間違いでした。しかも「ゆるい」って、なんかテーマ決まってないので難しいし。

タイトルからため池なんですけど、広島って、ため池多いですよね。もちろん、岡山とか香川とかため池多いところは他にもありますけど、広島も結構多いと思います。以前、Google Maps API で、白地図を作ってみたことがあるのですが、水域と陸域だけ色分けすると、結構ため池が多い。

ため池って、元は谷だったところに、人工的に堤を作って池にしたんですよね。だから、多くの池は、一辺が直線的な堤になっていて、周りは山になってる。水に苦労した昔の人が人力で堤を作ったのかと思うと、その手間と労力だけでなく、村や集落という単位での結束が重要な時代が偲ばれます。沢の途中にあるため池は、渇水対策と治水(砂防ダム的な)の両方の役割を果たしていたのでしょう。

東北の方に行くと、ため池も広い平地のなかに大きな池があって、西日本のため池とは雰囲気が違いますね。狭い耕地に小さいため池が広島っぽいなあと思います。

そんなため池の中でも、お気に入りなのが、このため池です。母校への通学路にあるので、もう2000回ぐらい見ていますが、池の名前は分かりません。そういえば、ため池って、たぶん全部名前があるんですよね。うちの近くのため池も、原池とか雁又池とかあひる池とか名前がついています。あひる池にはあひるは居ません。
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このため池も、左側の轍のある道路部分が人工の堤で、背面は山になっているのですが、このため池、とにかく水がいっぱいいっぱいなんですよ。

写真では分かりにくいですけど、手前の舗装道路は左に向かって下っていて、写真の左端のあたりでは、道路の高さが水面ぐらいなんです。ほんと、ギリギリまで水を張ってる。ここまで満杯のため池はあまり見かけません。この、いっぱいいっぱい感が、なんとなく好きなんですよね。

そんないっぱいいっぱいの池なんですけど、この池、いつもいっぱいいっぱいなので、実はいっぱいいっぱいまで貯められた水はあまり利用されてないんじゃないかと思います。だって、水を使ったら、その分減りますもんね。このすぐ横には川が流れていて、その上流には新しい大きなため池が2つあるので、今はそちらで川の水量を調整しているのかな、と勝手に思っています。昔の人がいっぱいいっぱいまで作ったいっぱいいっぱいのため池は、今もいっぱいいっぱいの風格を残したまま、あまり使われていないようです。

人間も、いつもいっぱいいっぱいだと、あまり有効に使われてないんじゃないか、と、そんなことを思ったり思わなかったりです。勉強会などで頭のため池に水がたまったら、すぐに使ってみないといけませんね。池だけに。

 

それでは、明日はデスマで有名なkakenaviさんが超おもしろい事を書きます。の「ネタ帳には爆笑ネタがあるのですが、家に忘れてきました。」です。


ちょっと間が空いてしまいましたが、9月15日の「Web Touch Meeting #71」と、11月26日の「広島の楽しい100人」というイベントで、私のお話をさせて頂きました。

「Web Touch Meeting」は、もう70回を超える長寿イベントで、Web やその界隈の現場の人たちで情報を共有しようという勉強会です。一方、「広島の楽しい100人」はまだ2回目なのですが、毎回、楽しいことをやっておられる4人の方のお話を聞くという会で、今回もとても豪華なメンバーのなかに(なぜか)私という組み合わせでした。亀仙人のついでに聞いて下さった方も多いと思います。ありがとうございました。そもそも私なんか、何かをなしえたわけでもないのに、話なんか聞いてみんな楽しいのかという疑問だらけだったのですが、それはこの際棚に上げて、お話しさせてもらいました。

そもそもの発端は、WTM で40分の話をさせてもらったことがきっかけで、楽しい100人のお話を頂きました。WTM の時は、研究者を目指していた時代についてのスライドは数枚だけだったのですが、主催者の意向も受け、100人では聴衆置いてけぼりのリスクをとりつつも、がっつり入れました。もちろん、本来それぞれ3時間ぐらいかけて説明できると面白いのですが、それはまた別の機会に。何かそういうイベントがあったら物理も喋りますので呼んでください! いや、その時は本物の物理学者を呼んだ方が面白いか…。

楽しい100人では、一人の聴衆として、非常に心を動かされたお話がありました。1番目に登壇された、ゴトウイズミさんのお話の中で「ダメだと思ったらすぐに方向転換してみる」という「楽しみ方」の秘訣です。大筋では信念を曲げないことが大事ですが、大きな目的のためには小さな凹凸は避けて通る事も大事。転進は負けじゃないんです。(ゴトウさんはそういう意味でお話しされたのでは無いかもしれませんが、私はそう解釈しました。)

 

後で幾つか質問を受けましたので、幾つかお答えしたいと思います。

  • ユーザの集め方を教えて

WTM で触れましたが、需要側・供給側の両方に喜ばれるサービスは、潜在的に伸びると思います。時代と需要を捉えていることと、最小限のデザインは必要です。もっとデザインや使いやすさを追求していたら、価格広場はもう少しシェアを広げていたと思います。

  • 今、注目している Web 技術は何?

なかなか難しい質問です。私はいわゆる「Web屋さん」ではないので、あまり技術的なところは強くないのです。IaaS などの抽象化技術は、アイデアをストレートにモノにする技術だな、と感じます。サーバを管理するのは、管理が好きな人だけやれば良い時代なのかなと思います。
あとは、3Dプリンタや特注基板など、ハードウエアの小ロット生産もハードルが低くなっていると感じます。ハード・ソフト一体のソリュージョンも増えてくると楽しそうですね。

  • 在宅スタッフを採用している職種は?

ほとんど全てです。プログラミング・デザイン・データマネージャ・データ入力まで、多くの部分を社内外の在宅スタッフに任せています。さすがに物理サーバの管理は私がやっています。素晴らしい技術をお持ちなのに、色々な事情からフルタイムで働けないという方は多いので、そういう能力を集結できる場であればと思っています。ですが、反面、1ヶ月に投入できるリソースの予測が難しく、直に収益に繋がる仕事がとりにくいので、経営はとても厳しいです。在宅ワーカの皆さんにとっても、ノルマ等がない分、他の内職よりは多少マシってだけですが、それぞれやりがいを感じて取り組んでくれているので、大変助けられています。

  • 選択に迷ったときどうする?

研究者をやっている先輩に「悩んでも良いが、迷ってはダメ」と言われました。その通りだと思います。やるならやって、ダメならやめる。それだけです。迷っている時間があったら少しでもやってみて、情報を集めてから悩めば良いと思います。最後は「ここまで悩んだんだから(反省することになっても)後悔しない」という決断です。

  • 「楽しい」で食べて行くにはどうしたらいい?

現実的に答えると、チームを組むことだと思います。私は経理やデータ管理は大嫌いですが、それが楽しいと思う人も居るので、そういう人と長期間チームを組める体制を整えると良いと思います。特に、事業としての体制を整えるなら、お金周りは税理士や会計士に任せた方が良いです。チームの「楽しい」を引き出して、みんなが楽しめる環境が出来るといいですね。成功している小さな企業にはこういう感じのところが多いと感じます。規模が大きくなると難しいと思います。

  • 好きではない仕事をしている人にメッセージを

今回は「楽しい100人」というテーマでのお話だったので、楽しそうな話をしましたけど、細かく見ると、楽しくない仕事もやってますよ! むしろ、それも含めて全体として「楽しい」と思えるかどうかだと思います。家族のために働いているという人も、言い換えれば、その人の「楽しい」は家族との時間だったりしませんか? それと、「気は持ちよう」と言いますけど、苦労して当たり前、その向こうにある「楽しい」に目を向けて仕事が出来るかどうかだと思います。特に100人の皆さんはそうでしたよね。私は、、、まだ、しんどいと思ってしまうので、修行が足りません…。

 

時間の関係で泣く泣く削ったエピソードを一つ紹介したいと思います。

研究者時代、とある大学の募集に応募したときのことです。その大学では、まさに数年越しで建設を進めてきた大型実験装置が稼働するということで、そこで研究するスタッフを募集していました。私みたいな下っ端は、こういういろんな公募に片っ端から応募するわけですけど、この大学の先生に「このポストに応募するんだから、研究内容はその装置を使って出来ることを提案した方が受かりやすいですかね?」というような事を訊きました(我ながら小者感あふれる質問です)。その先生は一蹴して「君は自分の研究が一番面白いと思っているんだろ? だったら、『お前達の計画している実験より俺の研究の方が面白い。その研究をお前の大学でやってやるから俺を雇え』と説得できなきゃダメだろ」とおっしゃいました。全くその通りだと思いました。私はそれで研究計画を出しました。
とはいうものの、実際、それでは書類審査も通らないだろうと思い、欧州の研究所に長期出張をいれたのですが、滞在中にその大学から、「2次面接に来い」との連絡を頂きました。今欧州で、役割もあってすぐには向かえないと相談すると、「じゃあいつなら来られるんだ?」とのこと。会計年度末の差し迫った頃に日程を組んで頂き、面接試験を受けさせて頂きました。研究計画を発表後、おそるおそる「ちなみに、結果はいつ分かるのでしょうか…?」と伺うと、面接官の一人が「バカ! 忙しい我々が、君のために何度も集まれる訳がないだろ。今から決めるんだよ!!」と冗談交じりに言われました。

やはり(なかなかに難しいですが)、自分(自分のやっていること)に良い意味で自信を持つことが必要なのだと思います。幸運にも、私はこれまで多くのチャンスを頂きました。そして、それを掴んで、努力もしたつもりです。力及ばず物理の研究者として生き残れませんでしたが、最後までブレずに挑戦させてもらえました。また、学閥や国籍を超えてきちんと(むしろ過大な)評価して頂いた上での敗北なので、失敗も沢山ありましたが、後悔は残りませんでした。

また、このように、これまで、人生の節目節目で良い人に巡り会えたと思います。他の子と違う事は良い事でもあると教えてくれた保育所の所長先生、挑戦を教えてくれた小4の時の担任の先生、情報センターで思うまま遊ばせてくださった教授、大学で長くお世話になることになる研究室に誘ってくださった教授、そして、一番つらい時を支えてくれた人と家族。また、こうやって別の道を歩み始めた会社を支えてくれたスタッフさん達、勉強会でお世話になった皆さん、多くの方々に感謝しています。我ながら甘い人生観なのですが、これからの人生でも、大きな困難にぶつかったときは、また誰かに助けてもらって乗りきっていけるんじゃないかと思っていたりします。私は強い人間ではないですし、これまでも一人だけで切り開いた人生じゃありませんから、助けを求めます。これを読んでくださった方の助けを借りることもあると思いますので、その時はよろしくお願いします。


※このブログは会社とは無関係の、私個人の意見です。

衆議院が解散され、選挙戦が始まりました。

幾つかの注目選挙区はあると思いますが、多くの方が関心が薄いのではないかと思います。
安倍政権を評価するかどうかはそれぞれにお任せしますが、20~30代の氷河期世代にとって、この選挙の論点は、ほぼ1つだけと言っても良いと思います。それは、世代別投票者数を上げることです。まずは投票に行って投票者名簿に印をつけましょう! それだけで意味があるんです!

下図は、この前回の選挙の世代別投票者数(濃いオレンジ)と、世代別有権者数(薄いオレンジ)です。

第46回衆議院議員選挙の有権者数と投票者数

第46回衆議院議員選挙の世代別有権者数と投票者数

前回の全体投票率は60.1%でした。特に20代は40%以下と極めて低く、30代も50%前後でした。若者は有権者数も少ないのですが、それ以上に投票者数が低いのです。

ここで、とても基本的な質問をします。政治家は誰のために仕事をしますか? 支援団体? いやいや、我々国民のため? どちらも半分正解で半分ハズレです。政治家は、基本的に票をくれる人の為に働きます。票が集まるから支援団体に便宜を図ります。票田と呼ばれる支持層を獲得するために、彼らに有利な公約をあげ、たまには実行します。
当たり前ですよね。どんな大物政治家でも、選挙で勝ってこその政治家。負ければ無職に転落です。
だから、学生よりも子育て世代よりも、高齢者医療が優遇されます。当たり前です。彼らの票で政治家が動いているのですから。

「そんなことを言われても、団塊世代に人数では敵わないので仕方が無い」と言われそうですね。確かにそうです。有権者数では50代以上には勝てませんし、若い人たちだって好きで少なく生まれてきたわけではありません。じゃあ、どうしようもないのか? おそらく今回の選挙では、逆転の方法があるのです。

それが「世代別投票率」を上げることです。有権者数では負けても、みんなが投票に行けば、投票者数では上回る事ができるのです。さすがに60代の投票者数には敵いませんが、氷河期世代も、本気を出せば40~50代や70代以上の存在感を示すことが出来るのです。

氷河期世代の投票率を上げれば、投票者数で存在感を示せる

若者がみんな投票すれば、投票者数では存在感を示すことができる。

今回は有権者の関心も薄く、また天気予報によれば寒波の襲来の可能性もあるようで、おそらく投票率は前回よりも下がります。濃いオレンジの投票者数はもっと下がるでしょう。今回の選挙は、いつにも増して興味が無いという方も多いでしょう。ですが、投票には、もう一つ重要な側面があるのです。それは、世代別投票者数を押し上げ、若者向けの政策を議論してもらう下地を作る事です。次の選挙で、若い氷河期世代向けの政策がどれだけ論点とされ、その次の国会で議論されるかが、この選挙で変化するかもしれません。

若者が選挙に行けば、政策が変わります。これは間違いないはず。氷河期世代こそ社会保障を受ける権利があるのです。「次の世代に残さない」とか言われても、バブル世代が残した負債を氷河期世代が払えるわけも無い。当たり前の事ですが、そこを考慮しても票に繋がらない(政治家にはなれない)ので、あまり議論されません。個々の政策には色々な議論がありますが、まずは政治家に議論させましょう。ネットを駆使して世代別投票率の向上を目指しましょう!! 

若い世代の投票数を上げる → 若い世代に有利な政策や公約を引き出す → 選挙が面白くなる → 若い世代が投票に行く
という良い循環を作れるきっかけになればと思います。選挙で不利にならなければ、若い世代を支援したいと考えている議員さんも多いと思います。国のためでもありますが、自分たちのために投票に行って欲しいのです!

若者にはネットがあります。政治家の良い事、悪い事、どんどん拡散して議論しましょう。若い政治家には勉強熱心な議員もいます。若者の雇用や社会保障、子育て支援を議論し実績のある議員の情報を皆で共有しましょう。名前だけ連呼する選挙カーに負けてはいけないのです。

<おまけ1>

選挙に行けと言われても、誰に入れたら良いのか分からない。そんな人も多いと思います。小選挙区は特にそうなりがちです。最低限ネットで公約や実績、過去の発言を検索して、一番自分の信条に合う候補者や政党に入れてください。残念ながら、それ以上のことはあまり出来ません。

「白票を投票して抗議しよう」という人もいます。誰が白票をいれたかは分からないため、白票でも「世代別投票率を上げる」というこの目標は達成されます。ただし、白票は名前を間違えたり、読み取りできなかったりして無効になった票と同じ「無効票」になるため、政治家(候補者)には特にプレッシャーを与えるわけではありません。白票は無効なので、有効票に占める組織票の割合は高くなり、組織の支援のある候補者は当選しやすくなります。白票は組織選挙を応援します。

一方で、なんだかよく分からない党のよく分からない候補に入れるという人もいるでしょう。これは、少なくとも既存政党には「NO」を突きつけているので、そういう意味での効果はある程度あると思います。しかし、選挙の結果にはほとんど影響しませんし、「政治家は票をくれる人の為に動く」原則からすれば、組織票だけで当選した議員は、支援組織のために行動するでしょう。
また、大勢が適当な政党に投票して、その政党が一定量の得票を集めてしまうと、意図せず政党要件を満たしてしまう事があるかもしれません。(国政選挙で5名以上の当選か、全国で2%以上の得票を集めると、その政治団体は、正式な「政党」と認められ、政党交付金も拠出されます。) もちろん、その政党を応援しているのなら良いのですが、大政党に入れたくないからというだけで安易に訳の分からない政党に投票すると、思わぬ副作用もあります。

<おまけ2>

衆議院選挙では、最高裁判所裁判官国民審査も同時に行われます。特におかしな判決を出している裁判官には必ず「×」をつけてください。暴論ですが、納得した判決以外の裁判官には、よく分からなくても「×」をつけても良いです。こういう情報も、もっと私達の得意なネットで情報を共有して、トンデモ裁判官を淘汰していきましょう!

<補足>

私は高齢者を切り捨てろと言っているわけではありません。ここでは特定の政党を批難もしていませんし、無理な政権交代を望んでいるわけでもありません。もっと長期的に、政党によらず、政治家全体の視野を、若者層へと向けたいのです。

これはそれぞれの考えがあって良いと思いますが、私は、現状では、若者重視の政党を育てて政権を担わせるより、現在の与党にもっと若者を重視してもらう方が手っ取り早いと思います。しかし、現政権は、完全に若者無視の政策を展開しています。少し論点がずれますが、例えば、今年の冬のボーナスは、全体平均で59万円、管理職を除く一般国家公務員で69万円だったそうです。これ、日本の話ですよ? 景気回復は良いことですが、氷河期世代の皆さんは実感できましたか? もちろん年齢的なものもありますが、あまりにも偏りすぎです。上がるのは税金ばかりで、非正規雇用は広がり、初任給は下がりました。消費税はあがり、配偶者控除も子ども手当も下がりますが、相続税の控除は新しい制度がどんどん出てきます。票の重みがあれば、死んでも減税なんです。

私は、財政の健全化も、社会福祉も大事だと思います。誰もが安心して生活できる社会は素晴らしいです。しかし、すこし偏りすぎていませんか? と言いたいのです。その偏りが選挙で少しでも変えられるなら、行動を起こそう! と呼びかけたいのです。
そもそも消費税増税だって、労働人口の減少を増税で補おうというものですが、少子化さえ解消すれば多くの事柄が自動的に解決します。対策を講じるには20年遅いのですが、それでも、今からでも少子化問題に本気で取り組むべきです。30歳の人口を増やすには30年かかりますが…。


ニュース(2014)

  •  4/ 5 2014年シーズンの計算を始めました。
  •  4/27 広島がCS進出当確。
  •  4/30 オリックスがCS進出当確。
  •  5/13 ソフトバンクがCS進出当確。
  •  7/ 5 巨人がCS進出当確。
  •  8/ 9 阪神がCS進出当確。
  •  8/26 日本ハムがCS進出当確。
  •  8/28 日本ハムが3位に当確。
  •  9/15 ヤクルトが6位に当確。
  •  9/17 巨人がセリーグ優勝に当確。
  • 10/ 1 西部が6位に当確。
  • 10/ 3 オリックスが2位当確(確定)。
  • 10/ 3 ソフトバンクがパリーグ優勝当確(確定)。
  • 10/ 4 ロッテが4位に当確(確定)。
  • 10/ 6 阪神が2位に、広島が3位に、中日が4位に、横浜が5位に当確(確定)。
  • 10/ 7 西武が5位に、楽天が6位に当確(確定)。
  • 10/ 7 全日程終了。

LINEの自作スタンプ、上位は3カ月で1000万円以上の収入という記事がありました。

クリエイター自作スタンプの販売総額は12億3000万円とのことで、LINE社としては元が取れたのかなと思います。システムへの投資や、権利審査という手間のかかるコストを先に払った分、5割という寺銭は大きいですよね。単純に6億円ですから。

一方で、クリエイターの方は、登録料こそ無料ですが、実際にはスタンプの作成費用として、5~50万円分ぐらいの人件費や制作費を払っての参加です。仮に最低の5万円としても、元が取れた(10万円分以上売れた)人は15%程度です。もちろんこれからも売上は上がるわけですが、スタンプ数も某大になってくるので、あまり大きな期待は出来ないと思います。一方で、100万円以上売り上げた人が3.2%居ます。一部は人気のコンテンツを持っている人でしょうが、オリジナルでこの3%に入った人は「成功」を勝ち取ったと言えます。

この統計に入っているスタンプ数ははっきりとわかりませんが、おそらく5,000ぐらいだと思います。登録数が3万とのことなので、1/6が審査を通過していることになります。思ったよりも審査速度が上がっていますね。最近は単色落書き系のスタンプも審査を通過しており、受付開始当初の「3色以上ないものは却下される」といった噂はなんだったのか、と思います。

さて、5千のスタンプの作成に費やされたコストは、1つ5万円としても、2億5千万円です。これは少なく見積もった数字ですし、簡単のため3億円にしましょう。販売額が12億円ですが、これからの売上も収益になるので、だいたい販売総額は2~3倍ぐらいになりそうです。2倍としても24億円。手数料云々が5割以上販売元に納められ、概ね12億円がクリエイターに配分されます。つまり、投資回収の期待値は「4」という、宝くじもびっくりの還元率だったことがわかりました。何でも良いので初日に登録した人は勝ち組に入れたのではないでしょうか。

一方で、現在登録されているスタンプは3万セット。という事は、費やされたコストは15億円以上です。今後も販売総額はそれほど変わらないとすれば、期待できる配分総額は12億円程度なので、今登録している人の期待値は、ほぼ「1」で、今がちょうど、期待値的には損益分岐点にあることが読み取れます。LINEのユーザ母集団が伸びると信じるならば、まだ参入する価値はありますが、逆に制作に10万円以上かかるなら、それなりに勝ち残る見込が必要です。

今後は、新規のスタンプがリリースされるペースが、LINEの実行ユーザ数の増加よりもずっと早いので、1セットあたりの平均売上額はどんどん下がっていくと考えるのが自然です。LINEとしても、審査に必要なコストはそれほど下がらないと思われるので、この市場システム自体がいつまで持続可能なのかはちょっと不安材料だと思います。一度審査したスタンプは、LINE側としてもコストをかけて審査して商品にした資産なので、既存スタンプの販売が止まることはないでしょう。ある種の焼き直しが行われる可能性すらあると思います。新規参入の壁は高くなるかもしれませんが、かといって既存スタンプとの重複を審査するとさらに審査コストが高くなるので、なにかわかりやすい形で参入のハードルが上がる可能性はあると思います。


LINEスタンプ「Bob」の多カ国語翻訳が有効になりました。といっても、スタンプ中に文字はほとんどないので、説明文の翻訳だけですが、それでも、母国語で説明が出るのは、非英語話者としては嬉しいですよね。
私の環境では試せないのですが、台湾・中国・韓国・タイ・インドネシアの方には、母国語で説明が出るはずです。
facebookを中心に、翻訳にご協力下さった方に改めてお礼申し上げます。

大人気 LINE スタンプ Bob のお求めはこちらから
https://store.line.me/stickershop/product/1000943/


シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」
the signal and the noise  –  why so many predictions fail – but some don’t

この本は、ブルックリンの統計家 Nate Silver がまとめた、予測と予想についての本です。原題の副題である「why so many predictions fail – but some don’t」 ~ なぜこんなにも多くの予測は外れるのに、いくつかの予測は当たるのか? というメッセージが、先の読めない世界で経営判断を迫られる経営者の不安につけ込んできますね。シカゴ大学で統計学を修めた彼は、定量的な推定を得意としつつも、そのパラメータとして多くの定性的な要素を組み込むことで、MLB で活躍する選手を見出したり、アメリカ大統領指名選挙の結果を高い精度で予測することに成功しました。

なんといっても、1978年生まれの彼は、私と同い年。これが一番の驚きでした。

本書で紹介されているベイズ推定は、現在のビッグデータ解析に必ずと言って良いほど使われる基本的な統計手法ですが、本書では、このベイズ推定を予測手法の軸として使っています。この著者がうまいのは、定量的なパラメータから定量的な確率を推定するベイズ推定を、定性的にしか評価できない経済学や疫学・安全保障といった分野に応用し、彼なりの手法で成功しているところです。

統計的手法を得意とする人は、様々な相関係数から、指標と予測値を関連づけようとしますが、現在は意味のある物からあまり意味のないものまで無数の指標が氾濫し、情報の総量は増大しているが、その S/N 比は著しく低下していると述べています。1万個の指標があれば、偶然では99.9%起こりえないほどの強い相関も、偶然で10個は生じてしまいます。その中でいかに有用なシグナルを見つけ出し、推定に役立てていくのか。実験物理学をやってきた私には経験的に体感してきたことも多くあり、それらを体系的に理解することが出来ました。また、経済や災害・テロや疫病の脅威についても、物理学の熱分布やべき乗則、レビ―統計的なロングテイルが存在し、物理学の知識の応用範囲は幅広いな、と、改めて感じました。

また、経済学において興味深いのは、1950年から1990年代のおおよそ半世紀にわたって、多くの分野で様々な統計が取られるようになってきましたが、幾度かの石油危機があったとはいえ、(アメリカを中心とする)世界的な好景気が長く続いた特異な半世紀であったであろう事を忘れて、その傾向を2010年代に適用できるのかどうか、深く考える必要があるとも述べています。

ビッグデータ解析の有用さと、宿命的な欠陥を、多くの具体的事例から紹介しているこの本は、これからビッグデータ解析に乗り出そうとしている方には、一読の価値があります。抽象的な事柄を、具体的に書きくだしてくれているので、ビッグデータの扱い方の方向性を決める初期の段階でかなり役に立つとおもいます。極基本的な数学の知識が必要です。

 

英語に自信のある方は原著でどうぞ。経済用語や疫学用語など、馴染みの無い単語が多いので、章が変わるごとに少し難儀するかもしれません。


PHPライブラリ&サンプル実践活用[厳選100]

この書籍は、WINGSプロジェクトが技術評論社を通じて出版した、php の技術書です。

まず、php というスクリプト言語を知っていることが前提で書かれているので、php の入門書としては不向きかもしれませんが、初心者から中級者にレベルアップする段階で非常に役立つ一冊であるのではないかと思います。使い方としては、困ったときのリファレンスというよりは、予め読んでおきたい種類の本ですね。

この本では、php でできる様々なこと 100項目が、簡単なサンプルと共に紹介されています。php といえば、「お手軽に色々な事ができる Web 用スクリプト」というふうに認識されていると思いますが、まさに、その「色々なこと」をシンプルなサンプルコードで100種類紹介されています。
外部ライブラリのインストールなど、一般的な知識は冒頭部分で説明されており、各ライブラリの説明ではインストールよりも使い方にページが割かれています。インストール部分は同じようなことの繰り返しになるため、無駄を削って要点がまとめられていて、ライブラリのカタログ、リファレンスのリファレンスのような使い方ができます。また、紙面では省略されているフルサイズのサンプルコードは、Webサイトからダウンロードできるので、すぐに動かしてみたい場合も、ファイルをダウンロードしてサーバに設置するだけで動かしてみることが出来ます。

紹介されているライブラリは定番の物が中心です。「php でこんなことができる」「こんな外部サービスがある」という発見もあるので、php を使って色々遊んでみたい人、また、初心者の域を超えて実用的なサービスを始めたい人には最初に一読しておくと、今後の php の活用の幅が広がると思います。php 本来の「手軽に色々出来る」が実感できると思います。

Part 2 の Webサービス編では、php の機能というよりは、様々な Web API の紹介がなされていて、また、それを php で簡潔に使うためのサンプルが用意してあります。それぞれの API については、基本的な API の紹介と利用に留まりますが、別途 API やライブラリのリファレンスを読めば、その他の機能も同じように使えるので、この本で興味を持って、その API を勉強し始めるといったパターンもあると思います。また、php には用途のよく似たライブラリが多数存在する場合もあるので、どれを使ったら良いか分からない場合も、本書で紹介されている定番のライブラリを選ぶ、と言う使い方も出来ます。

Part 4 のユーティリティ編では、中級者でもちょっと困ってしまうような問題を簡単に解決できるライブラリが多数紹介されています。これらの存在を知っていれば、少し本格的なサービスを書く際に使える定番の小技を身につけられます。

最後の Part 6 では、もっと本格的なプログラムを書くための、現代的なプログラミングモデルを導入するためのフレームワークが幾つか紹介されています。php の「簡単に動く物が書ける」という利点は、使い手によっては構造的で分かりやすいプログラミングモデルの導入機会を逃してしまうことにもなりかねない罠ですが、ここで紹介されているフレームワークを用いれば、php でも現代的なプログラミングモデルを、共通の形で導入できます。できるはずです。
これらのフレームワークについては、それぞれが一冊の本になるぐらいの内容であるため、本書で紹介されているのはほんの導入部分だけですが、これをきっかけに、業務にも使える php の書き方を勉強してみてはいかがでしょう。
私も、これを機会に FuelPHP の使い方を勉強してみようと思います。

この本は、php を使い始めた人にお薦めの一冊です。


LINEスタンプ「ボブ」ですが、リリースから10日ほど、なんとか人気順3ページ目(41~60位)あたりをキープしております。

6月組のなかで上位を占めているのが、広島弁スタンプのような、方言スタンプです。これは、ボブのグローバル戦略とは真反対ですが、幾つかは非常に成功しています。西日本地域が多い気がします。購入者は絞られますが、最近の地方・方言ブームをうまくつかみましたね。さすがです。

審査のスピードも速くなってきているようです。現在、2000個ぐらいリリースされているようなので、10日で1000個、1日100個ほどのペースになってきています。現在待ち状態の2万個の審査も200日、年明けには終わる計算です。弊社でも第2弾以降の企画を始めていますが、ボブでさえ、なんとか単独で採算がとれる程の収益だったので、なかなか判断が難しいです。ボブの長期的な売上推移(どの程度の時間をかけてどの程度下がっていくのか)で見極めたいと思います。

そんな中、6月4日に申請した、ボブのVer.2 多言語説明、まだ審査待ちです。テキストだけなので、素早く審査して欲しいです。