ペナントレースを楽しむ指標は沢山ありますが、やはり「勝ち・負け・勝率・ゲーム差」は一番馴染みの深い指標だと思います。「ゲーム差」は、直接対決で何ゲーム勝利すれば並ぶ事ができるかという、短期的な順位差を非常にわかりやすく説明します。

ただ、ゲーム差が示す「並ぶ」とは「貯金数」で並ぶという意味です。しかし、順位は「貯金数」ではなく「勝率」で決めるので、消化試合数と引き分けの数が大きく異なる場合に、順位と合致しない事があります。象徴的なのが「マイナスゲーム差」で、これは数年に一度生じています。せっかくの良い指標なのに、マイナスになっても順位で追い越せないのでは、隠れたわかりにくさを含んでしまっています。

そこで、当サイトでは「ゲーム差の隠れたわかりにくさ」を解消するために「実ゲーム差」を導入してみました。

そもそも「ゲーム差」とは何か。従来のゲーム差は、「勝ち数 – 負け数」の差の1/2を「ゲーム差」としていました。この定義の「1ゲーム差」は「直接対決を1ゲーム勝てば、貯金数が並ぶ」差である事を意味します。

そこで「実ゲーム差」は、貯金数ではなく勝率を用いて、「直接対決を1ゲーム勝てば、勝率が並ぶ」差を「1ゲーム差」と再定義し、勝率ベースでゲーム差を求めています。

もちろん「直接対決を勝つ」は、直接対決ではなくても「相手が負けて自分が勝てば」でも同じです。


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