大阪都構想年代男女別賛否票予測
大阪都構想を巡る住民投票は僅差で否決されました。
世代格差や地域格差が原因とも言われていますが、世代別の票の内訳を推定してみましょう。
有権者数は、平成26年度の統計を使います。
投票率は、国政選挙よりも市長選挙の方が性質が近いと思いますが、直近の選挙は投票率が低すぎるので、大阪都構想が表に出て今回に近い投票率60%を記録した、平成23年の市長選挙のものを使いましょう。
世代別の賛否率は、テレビで報道された出口調査を使います。(1次ソース希望)
上の仮定での、年代別・男女別の賛否投票数の予測です。実際の投票率は67%だったので、7ポイントほど少なくなります。
年代 | 性別 | 人口 | 賛成 | 反対 | 投票率 | 賛成票 | 反対票 |
20代 | 男 | 159,007 | 67.1% | 32.9% | 35.4% | 37,738 | 18,503 |
20代 | 女 | 166,003 | 56.3% | 43.7% | 39.5% | 36,917 | 28,655 |
30代 | 男 | 187,879 | 71.6% | 28.4% | 48.9% | 65,821 | 26,108 |
30代 | 女 | 191,840 | 55.3% | 44.7% | 56.7% | 60,141 | 48,613 |
40代 | 男 | 203,839 | 66.2% | 33.8% | 56.3% | 76,026 | 38,817 |
40代 | 女 | 204,443 | 56.1% | 43.9% | 62.7% | 71,912 | 56,274 |
50代 | 男 | 153,414 | 57.8% | 42.2% | 62.6% | 55,492 | 40,515 |
50代 | 女 | 151,183 | 49.6% | 50.4% | 71.3% | 53,496 | 54,358 |
60代 | 男 | 177,811 | 51.3% | 48.7% | 70.8% | 64,582 | 61,309 |
60代 | 女 | 174,474 | 51.8% | 48.2% | 76.6% | 69,193 | 64,384 |
70代 | 男 | 135,455 | 38.7% | 61.3% | 76.9% | 40,312 | 63,853 |
70代 | 女 | 165,746 | 39.5% | 60.5% | 77.3% | 50,588 | 77,484 |
80代~ | 男 | 61,253 | 38.7% | 61.3% | 63.7% | 15,091 | 23,903 |
80代~ | 女 | 117,549 | 39.5% | 60.5% | 48.6% | 22,547 | 34,534 |
合計 | 2,249,896 | 60.3% | 719,855 | 637,309 |
年代別の支持率は、70代以上がまとめられていたので、70代と80代以上で同じ値を使っています。
このように、賛成が1割以上上回る事になりました。もちろん、この違いは、今回設定した仮定が現実とこれだけ離れていると言うことです。
有権者数と世代別投票率の相対値は、それほど大きく動くものではないでしょうし、投票率を多少動かしてもこの結果を覆すほど大きな変動は得られません。となると、今回報道された出口調査の数字は、今回のような僅差の結果の原因を議論できるほどの精度はなさそうです。これを元に議論するのは危険ですね。
それなりに現実的な仮定を置いたので、もう少し結果を再現できると思ったのですが、、、選挙の票というのは読めないものですね。これで結果をある程度再現できたら「もし若者がもう少し投票に行っていたら」という議論がしたかったのですが… ← 恣意的
Comments are closed