急場しのぎで立ち上げたサポーター制度ですが、数日の間で、数名の方よりご支援を頂きました。事前アンケートでも、無料でデータを公開しつつも、せっかく払うのなら、何かしら見返りがあるといいよね、という、とても寛大で自然なご意見を多く頂いたので、基本データに加えて、心ばかりのサポーター限定コンテンツを無理矢理用意しました。今後も、無理矢理用意していきます。
正直、この限定コンテンツの代金だと思うと、とんでもなく割高なものを売りつけていますが、コンテンツの企画・運営も、霞を食べては続けていけないことに、こうして、現金という具体的な形でご支援頂けること、とてもありがたく、尊く思っております。
資本家でもなんでもない、田舎の貧乏百姓の家に生まれても、高等教育を受けることができ、そこで学んだ知識を、こうしたプロジェクトにつぎ込み、これが会社の仕事として継続出来れば、本当にありがたい人生です。
色々な形でのご支援を頂いておりますが、最終ゴールで必要な「毎日のリアルタイムデータ」がとても高額なので、頂いたご支援に対し、どう応えていくかが問われてきます。とても難しいですが、今のところ、このようなロードマップを描いています。
- まず、継ぎ接ぎだらけのプログラムとWebサイト・サーバ類を整理する。10万円ぐらいで随分良くなる。
- 環境が整えば、現在のモデルに先発投手を考慮した拡張を導入する。最終目標に比べれば簡易な計算ではあるが、随分面白くなるはず。ここまでを来シーズンに間に合わせたい。
- (ここが最初の時間とコストの壁)
- 100万円ぐらい集まったら、テンソル計算の速い計算機を揃えたい
- ずっと思い描いていた、選手単位でのシミュレーションを実装してく。たぶん3ヶ月ぐらいで最初の成果物が出せる
- (ここに大きなコストの壁)
- 数百万円集まったら、係数導出用データが買える。これで、開発した選手単位の計算モデルでの計算ができるようになる。
- ていうか、これで数百万集められたら、それは凄いことで、きっとテレビ局からオファーがあって、中継とのタイアップとかもできるはず
- (ここに大きな時間の壁)
- それに耐えられる品質にするためには、更なる計算能力と2年ぐらいの調整が必要だが、マネタイズの幅も広がってくるはず
継続しているうちに、また色々な可能性が出てくると思います。ほぼ白紙委任でご支援頂くことで、柔軟な方針転換ができます。これまでも紆余曲折しながら続けてきたプロジェクトですので、これからも色々な可能性を探っていきます。
ここからの情報は口外しないで頂きたいのですが…
こちらの都合の話で恐縮ですが、ここ数年、このプロジェクトは、とっくに趣味の範疇を超え、会社のリソースをかなりつぎ込んでおり、このままでは会社としてこのコンテンツとしては持続が難しいところまで来ています。金融機関や経営アドバイザの方々にも、きちんとマネタイズするか、不採算事業として一区切りつけるかを迫られております。ですから「具体的なご支援」を十分頂けるようになれば、継続可能なプロジェクトとして胸を張って続けることができます。
また、新しい計算手法の導入にあたり、その有効性や実現可能性を、旧知の計算物理の先生や、そのお知り合いの先生方に相談させて貰う機会を頂きました。詳しくは書けませんが、スポーツ医学の方面では、国の資金で、東京2020のメダル増産のためのAI活用が盛んに行われているようです。AI をスポーツ評価に応用しようとされている先生方は、国策として役に立つことを求められています。それに比べて、プロ野球のデータ解析は、はっきり言って国の役には立ちません。
逆に、プロ野球のデータ解析では、まだまだ「過去、初戦を制した11回中10回がCSを突破した」レベルの統計処理で停滞しており、ここまでの統計計算をしてみようという人は居ないようです。ある意味「隙間」なんだな、と思いました。その上で、それを資金面で支援して頂けることはとてもありがたいことです。
これからもご支援、よろしくお願いします。
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