2018年シーズンも首位を独走するカープ。このデータを見ると、必ず優勝できるパターンが見えてきました! 全ての試合に勝たなくても、この試合だけ勝てば良いのです! 各球団の監督必見です!!

今年のセ・リーグは、カープが首位を独走する一方で、2位以下がめまぐるしく入れ替わっています。2位以下の争いはまだ(9月3日現在)決着がついておらず、ペナントレースを最後まで面白くしています。

めまぐるしく2位が入れ替わる原因は、実はカープにもあるのかもしれません。9月2日までに、カープが1位で迎えた首位攻防戦(2位との対戦)は10カードあります。そのカードの勝敗と終了後の相手チームの順位を見てみましょう

カード初日対戦相手対戦前順位対戦成績対戦後順位
4/3ヤクルト2○●○4
5/1巨人2○×○3
5/22巨人2●○2
6/26巨人2○○○4
7/3ヤクルト2×○×3
7/20巨人2○○○2
7/31ヤクルト2○○●3
8/10巨人2○△●2
8/21ヤクルト2●○○2
8/31ヤクルト2○○○2

なんと、首位攻防戦の10カードで負け越し無し。下位が混戦の時は、一気にBクラスまで押し返したこともあります。

勝率を見てみると、

首位攻防戦        20勝  5敗 1分 の .800
その他の試合    35勝28敗 1分 の .555

と、首位攻防戦にめっぽう強いことが分かります。

せっかくなので、フィッシャー検定をしてみましょう。

> fisher.test(matrix(c(20,5,35,28), ncol=2, byrow=T))
Fisher's Exact Test for Count Data
data: matrix(c(20, 5, 35, 28), ncol = 2, byrow = T)
p-value = 0.04972
alternative hypothesis: true odds ratio is not equal to 1
95 percent confidence interval:
0.9843529 12.1573690
sample estimates:
odds ratio
3.160325

p値は 0.05 を下回りました。これは社会科学などで、偶然では起こりにくい事柄の目安とされている値です。首位攻防戦と、そうでない試合との間で、勝率に統計的に有意な差が認められた、と言えます。この差は、偶然では 5% 以下の確率でしか起こりえず、偶然ではないなにかが作用している可能性が示唆されます。

首脳陣が、戦略的に2位に勝つ布陣を敷いているのか、と言われると、あまりそうは見えませんので、選手達の気合いが入るのか、はたまた、5%の偶然か、この件、選手や監督に訊いてみたいですね!!


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